会期も終盤となる10月に入ってから、ついに『 EXPO2025 大阪・関西 万博 』に行ってきました。
と言っても入場指定時間は12時以降で、東京から日帰りのため実際に滞在したのは6時間程でした。
ついに今日10月13日で閉幕しました。
長いようで気が付いたらあっという間に終わりです。
そもそも最初から10月に行こうと思っていたわけではなく、最初は情報を見ながらチェックしているうちに気が付けば灼熱の7月~8月となってしまい「これは無理だ」となり、その上9月は私自身がちょっと体調を崩したこともあって、結果的に10月になってしまいました。
終盤は連日激込みのためパビリオンは入っていません。
事前予約が必要なパビリオンがほとんどで、私が詳しく状況や予約などを把握していなかったことも多分にあったのですが、1日だけの訪問の日程では予約なしの人気のパビリオンは2~5時間待ちで、そんなに並んでいると会場の雰囲気すら楽しめない可能性もあったので、あくまで会場内を散策していました。
日本での万博のイメージと言えばやはり「 EXPO ’70 大阪万博 」ではないでしょうか。
私はまだまだ小さかったのですが、自宅にあった万博のポストカードなどが長く残っておりいくつかのパビリオンなどはとても印象に残っています。
過去の万博開催は以下の通りです。
・EXPO'70 日本万国博覧会(一般博)※呼称:大阪万博
・EXPO'75 沖縄国際海洋博覧会(特別博)※呼称:沖縄海洋博
・EXPO'85 国際科学技術博覧会(特別博)※呼称:つくば万博
・EXPO'90 国際花と緑の博覧会(特別博)※呼称:大阪花の万博
・EXPO2005 2005年日本国際博覧会(登録博)※呼称:愛・地球博
改めて見るとEXPO2025 大阪・関西万博は愛・地球博から20年ぶりの開催となったわけです。
万博の開催に当たっては博覧会国際事務局(BIE)の加盟国での投票で決まるわけですが、今回の万博は好評のうちに閉幕するようですので、次回の横浜で開催が決まっている国際園芸博覧会も期待できるのではないでしょうか。少し楽観的に考えすぎかもしれませんね。
さて、話をEXPO2025に戻します。
入場チケットは日時指定となっています。
私は東ゲート 12時入場です。会場までのアクセスは新幹線で新大阪駅まで行き、そこから地下鉄の御堂筋線で本町駅まで行き、さらに中央線に乗り換えて夢洲駅に着いたのは12時過ぎでした。
ゲート入場は時計は見ていなかったのですが40分以上はかかったと思います。以前から言われていましたが、手荷物検査で長く待たされました。空港などと同じようにx線検査機を通すので、検査はスムーズなのですが、結局ポケットのものを出したり、カバンからドリンクを出すなど預ける際に時間がかかってしまいます。
東ゲートから入場できたのは13時過ぎでした。すでに会場内はものすごく混雑しており、見渡すだけでも各施設の全てが列になっていると言ってもいいほどでした。
後から思えばなのですが、ゲート直後に「オフィシャルストア(大阪松坂屋、丸善ジュンク堂」があったのですが、すでにかなりの列であったためスルーしました。結局お土産などは帰る間際にしたのですが、ストアに入るのに40分は並ぶことになってしまい、先に入っても良かったなと思いました。ただ先に入ると荷物を以ってウロウロとする羽目になり、それはそれで良し悪しです。

連日テレビでも紹介されていましたが、会場は大屋根リングと呼ばれる空中回廊を中心に東と西のゲートに挟まれた形で構成されています。マップを見るとわかりやすいですが会場内を歩いていると自分がどこにいるのかわからなくなります。

さて、私はパビリオンの予約を持っていないため、基本は会場内の雰囲気を楽しむことと大屋根リングを歩くことと、何かしらのフードを食べる事を目的としました。
ただ事前に考えていた以上に、どの施設もすべてが長蛇の列となっていてパビリオンに併設されているテイクアウトのフードを購入するのも1時間半~2時間は待つ必要があり、何度か並んだだけで、半日程度は簡単に消費してしまうなかなか悩ましい状況でした。
私が行った日はあまり天気よくなくて雨も時折降っていたのですが、まずは大屋根リングを歩いてみる事にしました。
事前に何も調べていかなかったので、会場で初めて知ったのですが、この大屋根リングは2階層構造(外周と内周)になっていて、会場内のエスカレーター(5基)からは内周へ上がることができます。そこから外周へは長いスロープを上がっていくことができます。
この内周と外周は思った以上に高低差があり、スロープもかなりの長さになっていました。もちろんエレベーターでも内周へ上がれます。

大屋根リング(世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定)
私が万博に来てみたい理由がこの大屋根リングを直接見てみたいというのと、エスカレーターを利用して大屋根リングへ上がるというものだっため、この段階で実は目的が達成されたといっていいのです。
TVなどの中継ではよくこのエスカレーター前から大屋根リングが映されており、私にとっての万博のイメージだったのです。
なお外周の高さは約20mで、内周は約12mです。1周すると約2キロ(厳密には2025m)あるとのことで、人が大勢いる中で歩くとかなりの時間を要します。私も完全には1周はしていません。

公式によると使用されている木材は約70%が日本国内のスギとヒノキで、残りの30%が外国産のオウシュウアカマツとのことです。実際に目にするととんでもない量の木材です。それも1本が巨大です。
この日は風も強くて、傘をさしていると飛ばされそうでした。
ただ降ったり止んだりだったので、レインコートなどよりは折り畳み傘の方が重宝しました。
また大屋根リングの下は雨宿りに最適であるため、パビリオンなどの待機列も相まってものすごい人でした。見上げると「貫」構造で組まれています。実際には半年間雨ざらしなのですが、EXPOはイベントなので、イベントのビジュアルとしては良かったと思います。マーケティングの面での効果を狙ったものだと思うので、後片付けはあるけれど効果は出たと思います。
パビリオンは外観のみ見て回りました。
とにかく長蛇の待機列です。予約のある人も順番が来るまで待機となりそれなりの時間待たされます。もちろん予約なしで見る事が出来るパビリオンも少数ですが在りましたが、とても並んでいられる状況ではなかったです。
例えばイタリア館は予約が要らないのですが、15時ごろですでに待ち時間は5時間と案内されていました。私の場合にはもう5時間後には帰りの新幹線に向かっている時間です。
列が伸びる背景には会場の閉会時間が22時までと意外と遅いこともあるのかもしれませんね。地元の方であれば2~3カ所で長時間は並んでもある程度の余裕があります。
パビリオンはEXPO’70と比べると、そこまでの未来感はありませんが、個性的で建築の面でも「どうしてこのデザイン」と感心するものが多く、楽しめます。
また大屋根リングから見下ろすと建物全体が見えるのでまた違った印象で面白かったです。
さて会場内にはいくつかの食事をとるパターンがあります。
・パビリオンに併設のレストランやテイクアウトフード
・コンビニエンスストア(ファミリーマート、ローソン、セブンイレブン)
・フードコートエリア
・フード専門店
人気は圧倒的にパビリオンのレストランです。やはりその国の名物料理が味わえるのが楽しいですが、正直こちらも並んで食べるには時間を失い過ぎます。
複数のレストランを楽しむととなれば、通期パス利用者で平日に訪れないと難しいのではないかと思います。
また6月頃までの早い時期とは違い7月以降は混雑が続いており、会場内は色々な待機列が混ざり合い、またパビリオンの目の前の待機エリアには並びきれず、別待機の最後列は大屋根リングの下など少し離れた状況になるなどしており、どれが何の待機列かすら容易に分かりません。しっかり案内しているパビリオンもあれば「今はお並び頂けません」や「最後尾はあちらです」といった簡易的な案内も多く初めて訪れた人はかなり混乱すると思います。
実際に私もスタッフに聞くと「最後尾は向こう側です」と方向だけを教えられ、移動しても全くわからない事がありました。また待機列を締め切っている状態で、いつ再開かなどのめどもなくある程度消化したら再開するというパターンも多く、来場者に寄り添った対応ではないなと感じました。
しかし折角なので何か食べようと考えて、並んだのが「ベルギー館」のワッフルです。
まず列の案内がとても分かりやすくプレート持ったスタッフが「こちらはベルギーワッフルの最後尾です」とハッキリ叫んでいました。
聞くと「1時間半くらいです」とこちらも分かり易かったため、最後列に並びました。
あ、列は大屋根リングの下です。

ほぼ案内通り1時間半ほどでフードトラック前まで進みました。
大屋根リング下からフード前に移動する際に通路を横切るのですが、スタッフ2人がプラチェーンを伸ばして、一時通行を止めてパビリオン側に流しいれるという方法で、なかなか考えたなと思いました。
あまり準備も要らず割り込みなども起きないため並んでいる側も安心です。
フードトラックではワッフルとフライドポテトとドリンク類が販売されていました。
私はワッフルとフライドポテトを食べました。
嬉しいのがフライドポテトはマヨネーズとケチャップがかけ放題です。客が自分でかけるのも楽しいです。
そしてワッフルですが、これはなかなか美味しかったですね。お腹が空いていたのもあると思います。
チョコワッフルは甘いのですがくどくなくてチョコレートのビターさも良かったです。
とは言えこれが私が会場で食べた唯一のフードです。
ファミリー層は簡単なフードでは足りないためフードエリアなどがおススメですね。万博感はありませんが、価格も含めて利用しやすいです。

パビリオンの外観を含めて記念撮影するようなポインは数多くあります。
まずは東ゲートと西ゲート直後にいるミャクミャクの像ですね。
それぞれポーズが違うので練り歩きついでに収める事が出来ました。
ちょっと残念だなと思う点としてはとにかく人がすごくて、自然物(庭や植物など)やオブジェなどの展示は人垣で近寄りにくく、また全体が見えにくく本来のアート感を感じる余裕が全くないため、半日程度では足早に移動していることもありそういった展示には気づきにくかったですね。
そう言う面では会期前半の4月~6月頃に行かれた人の方が楽しめたのではないかと思います。
そうそう謎のポーズのガンダムも写真に収めている人が多かったです。
なおポーズの意図は「未来に向けて手を差し伸べている」ということらしいのですが、膝をついたポーズは万博の建築物の高さ規制によるものです。
大屋根リングを除くすべてのパビリオンは高さ12m以内に収める必要があります。ちなみに東京お台場のユニコーンガンダムの高さは19.7mですので直立が難しかったというわけです。

18時頃からは日も落ちて会場内は様々な形でライトアップされ華やかな雰囲気となりました。
大屋根リングもオレンジ色に輝きとても美しいです。
遅くまで残るのは大変ですが、この夜景も万博の見どころなので堪能できて良かったです。
多くのパビリオンも華やかにラットアップされていたので、なかなか遅くまでは残れませんが移動しながら楽しむことができました。
そろそろ1日の終わりが近づきます。
私も最後のミッションに向かいます。それはオフィシャルストアでの買い物です。
と言っても何を購入したいと思っていたわけではなく、折角なので何か買おうという程度でした。
たまたま西ゲートの近くにいたため、そのまま西ゲートのオフィシャルストアのひとつ「近鉄百貨店」に寄りました。ここでもかなりの列で入店まで約40分ほどかかりました。ただ列の割には早く入れました。
その店内は激混みで歩くのも商品を見るのも大変でした。なので店内で全く写真を撮っていませんでした。
既に万博にくるのにチケット代と交通費で4万円も使っているので、あまり無駄遣いもできませんね。
何かグッズらしいものを買おうとさがして購入したのがこちらです。
■ミャクミャクショルダーポーチ
■クリアファイル2種
・メタリックファイル(キラキラしていますがスキャンしてしまうとわからないですね)
・クリアファイル 和柄
■ミャクミャクもなか
ひとつくらいはお菓子も買おうかと思い立ち1000円以下で買ったのが最中でしたが、中は自分で作りながら食べる最中が2個のみということで帰宅後に開封して軽く驚きました。
写真は上がパッケージでしたが、その中身です。
内容数量をよく見て買えばよかったですが、味は良かったです。
ショップを出たのが18時半でした。そんな中、少しすると夜空に花火が打ちあがります。私は全く知らなかったのですが、どうやら18時35分から打ち上げだったようです。
低空に上げているためだと思いますが、かなりの轟音に来場者もどよめきました。これも良い思い出ですね。
花火を眺めながら、帰宅のため東ゲートに向かいました。
夜景は綺麗ですが、暗闇の中でなかなかの人込みなので移動にも時間がかかりました。
ゲートの写真を撮りつつ、夢洲駅に19時半ごろに到着しました。

新大阪駅に着いたのは20時20分頃でした。
20時33分発ののぞみ58号に乗車(自由席)し、無事に東京へ帰ってきました。
日帰りで半日万博観光でしたがとても楽しめました。
開幕までは何かとメディアでは騒がれた大阪・関西万博ですが盛況のうちに閉幕しそうな勢いで、改めて大阪が世界にフューチャーされた素敵なイベントになったと思います。
特に私の年齢では、もう次回の万博(もしも日本で再び開催されたとして)に行ける可能性はないと思いますので半日でも行けて本当によかったです(今度の横浜の国際園芸博覧会はもちろん行くとは思います)
あー楽しかった♬



































