ゴールデンカムイ 展 ( 東京ドームシティGallery AaMo )

普段から展示会やイベント、ちょっと覗いただけの展示まで含めると毎年かなりの数の会場に出かけています。
そしてその全てをブログに書いているわけではなかったりします。

選んで書いているというのではなく、忘れているわけでもありません。
普段の仕事や生活サイクルもありますので、タイミングを見ながらというのが実態です。また行ってみたはよいが収穫が無かったり、全然興味のない内容イベントなどあり、そういうのも書いていません(実際にそういうのもまずまずあるのです)

その上で、、、
・イベントが連続(充実)していてまとめている時間がなとれない
・資料などを調べてから書くため自分が詳しくないネタを後回しにしてしまう
・ネタバレがあるものはある程度の会期が終盤になってから記事化したい
・イベント記事などは写真もあり修正手間がかかるのでゆとりがある時にしたい

つまり「今はタイミングがよくないな」という判断から結果としてズルズル~っとなってしまうものも多いです。
そうこうするうちに今度はクリアファイルや資料の一部がどこにしまったかわからなくなり、益々遅くなるという悪循環なサイクルに陥ってしまいます。
これを書くと「そんな簡単に見失う?」と思われるかもですが、実際に私は荷物が部屋を埋め尽くすほどあるため2~3か月もすればすっかり埋もれてしまいます。


今回の ゴールデンカムイ 展もまさにそういった理由で遅くなってしまいました。それにしても3年も経ってしまったので遅すぎましたけどね。
肝心のクリアファイルだけ全然見つからなかったのです。

それにしてもゴールデンカムイ展は東京から始まって巡回展を含めてかなりの期間やっていました。

今回は2022年4月28日(木)〜6月26日(日)の期間で開催された『 ゴールデンカムイ 展 』を紹介します。
東京会場は東京ドームシティGallery AaMoで行われました。

この展示会は東京を皮切りに全国巡回展を実施しました。
巡回展開催地)
・東京会場:2022年4月28日(木)〜6月26日(日) / 東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)
・京都会場:2022年7月9日(木)〜9月11日(日) / 京都文化博物館
・福岡会場:2022年10月15日(土)〜11月27日(日) / 福岡アジア美術館企画ギャラリーA・B・C
・札幌会場:2023年4月28日(金)〜5月21日(日) / 丸井今井札幌本店大通館9階 催事場
・函館会場:2023年7月22日(土)〜9月10日(日) / 丸井今井函館店7階 催事場
・仙台会場:2024年2月10日(土)~3月24日(日) / TFUギャラリーミニモリ
・新潟会場:2024年5月25日(土)〜7月7日(日) / 新潟市新津美術館



ゴールデンカムイは野田サトル氏による漫画作品で2014年から週刊ヤングジャンプで連載され2022年4月に幕を閉じました。コミックスの最終巻は31巻となりました。
長期連載であり人気作品と言うのはもちろんですが、男臭い世界観や氏の緻密な描写や時代背景検証などが物語を鮮やかに彩り重厚感を高めています。多くの人にとって普段はあまり馴染みのないアイヌ文化や明治後期と言う時代背景なども多くの読者やファンから支持を得ている理由でしょう。

特にアイヌ文化を扱う上での史実検証や道具や文化へのこだわりはものとてつもなく実際に作られた装飾品なども会場には展示され、ここまでするかと驚いたファンは多かったと思います。

私はこのゴールデンカムイ展がネットなどで大人気になっているのは当然知っていましたが、実際には東京ドームシティに到着した際には開場前から長蛇の列で、あまりの列の長さに諦めようかと思ったほどです。

その場でスタッフに聞くと「列は相当に長いですが1時間くらいで入れると思います」と教えてもらい、改めてまた訪れるのも大変だと考え直し並ぶことに決めました。
本当に4月の暖かい日で良かったです。

そうこうしているうちに入り口が近づいてきて、やっと入る事が出来ました。実際に並んだ時間は50分くらいでした。

いざ会場に入ってみると外からは感じられないほどの驚きの大混雑!でした。入り口から数メートルほどは進んで全く列が動かなくなりました。
その場で止まったまま1分、2分と時間が過ぎちょっと焦るほどでした。

もちろんルートこそあれ自由に見て回ってかまわないのですが、特に会場内の序盤は来場者が分散せず同じ場所に集中してしまい全く動ない状況が断続的に続く状況でした。原因としては大きく2つありました。

①展示はほとんどのエリアで写真撮影可能
②漫画原稿を丁寧に読み進めながらの観覧



これは漫画の展示会や原画展ではあるあるです!!
展示原稿と言うのは既にコミックや雑誌などで読んでいたとしても展示されていると改めてついつい読んでしまうものです。実際に読み進める中で改めて好きなシーンや胸が熱くなった思い出のシーンなどに出会い再び感動を味わい、さらにはそれを会場全体で共有することに繋がります。

作品への愛情があってとても良いことなのですが、とにかく牛歩の如く進みが悪い点だけが難点です。


写真を見てもお判りいただけると思いますが、これでは進みが悪いのも仕方がないかもしれません。読むは撮影するは談笑するわで、楽しい分だけ進まないです。

長期連載だったことでファンも熱量の高い人が多いのは間違いないですね。
それに写真を撮れるのは嬉しいですし、私もバンバン撮りました。展示会ならではの全体のまとめ方によって、物語や世界を俯瞰で見せられることでさらに理解が進むためついつい見入ってしまいます。

またこれも嬉しい事ですが展示の作品点数が膨大でした。
なので結果論ですが東京ドームシティは狭すぎましたね!出来れば新国立美術館とかでやってもらいたかったなと言うのが本音です。
もちろん常設ジャンプショップが併設されていることから東京ドームシティが選ばれたのは理解してます。。。
ただ、とにかく通路が狭くて、さらに両壁面展示なので1度進んで再び戻ることになるのですが、迂回する場所も無く導線的にもかなり厳しいものでした。

それでも会場の中盤くらいからは人込みも少しバラけ出してゆったり見れるようになりました。
この辺りは巡回会場ごとにかなり事情は違うと思いますが、他の会場はどうだったのでしょうか。



さて、この物語の主人公は元陸軍兵の杉元 佐一と彼の窮地を救ったアイヌの少女アシㇼパです。

日露戦争後の物語でアイヌの金塊をめぐる話が本流としてあります。
金塊の隠し場所を刺青とし、その刺青を施した囚人たちが網走監獄から脱獄します。最終的にすべての刺青を組み合わせると隠し場所がわかるという仕掛けです。
つまりは壮大な地図集めと言うことです。




会場は大きく6つの展示ゾーンに分かれていました。

第1ゾーン)金塊争奪戦の開幕

登場人物の多いこの作品ではその一人一人が個性的です。来場者にはそれぞれの贔屓キャラクターがいる人も多く、原稿やパネルの前でワイワイガヤガヤと盛り上がる場面も多く目にしました。

ただしこの第1ゾーンの混雑がひどかったです。原画展に限った話ではないのですが、来場者も最初は「どのような感じで会場を進むのか」と言った手さぐり状態になります。そのため進みが悪くても追い抜いていこうとはせず待ちの姿勢が強くなるため思うように進みませんでした。
流れの面では第3ゾーンあたりから来場者も分散され見やすくなりました。



第2ゾーン)24人の刺青囚人

埋蔵金の在りかを示す道標が刺青として掘られた囚人は二十四人にも及び、それぞれのエピソードがあります。

個人的に驚いたのは女性の参加者がとても多かったことです。
男性や学生などももちろんいましたが、勝手な意見ですがこの作品はテーマ性からも男性ファンが多いのかなと思っていたためです。魅力的なキャラクターたちが多く登場するという点で、幅広く愛された作品なのだと感じました。



第3ゾーン)命を繋ぐものたち

ここでは文化や食事などを交えながら歴史的背景に迫っています。
当時の食事を再現して展示するなど民族への思い入れを感じますが、とにかく漫画では食事がおいしそうなのです。





第4ゾーン)それぞれの役目

このコーナーというのは各キャラクターの役割はベースとしてはありつつも、全体の局面でそれぞれの一派が手を組み戦局に変化を与えていくということにフォーカスが当たっています。
ここまでのブースとは異なり鮮やかに彩られたゾーンで雰囲気が変わりました。

銃のモデルなども展示されていましたが、検証され追求した作品への強烈なこだわりが感じられました。




第5ゾーン)黄金色名画廊

壁一面にカラーイラストが飾られていました。参加者は思い思いのイラストを写真に収めていました。改めてそのクオリティとストーリーの中で輝くキャラクターがこの作品の魅力なのだと感じさせられた展示ゾーンです。




第6ゾーン)そして未来へ

このソーンはまだ東京で開催されてた時はアニメ版などで公開していない情報があるため写真撮影などは禁止されていました。勿論漫画を読んでいる人は全部しているんですけどね。
なので、東京以降の巡回会場ではどこかの時点でOKになっていた可能性もありますが私には知る由もありません。。。



ゴールデンカムイには杉元以外にも多くの囚人や、同じく金塊を狙う陸軍第七師団の面々が個性豊かに描かれファンには御贔屓キャラが存在します。
またそれぞれの生きてきた環境やエピソードが個性的で、生き生きと描かれているところも作品の魅力であり力強さなのだと思います。



さて大規模で濃密な展示会場を見終えると、熱も冷めやらぬうちに次はグッズ販売コーナーが待ち構えています。

展示会場を抜けて・・・・・屋外へ・・・・・ん!?あれ? 屋外へ出てしまいました。
なんということでしょう。館内で隣接しているグッズコーナーなのにそのまま直接は入れずに、1度屋外の待機列にてに並び直すことになりました!!
え、なかなかこのパターンってないですよね。改めてゴールデンカムイ展に人気ぶりを目の当たりにしました。

やはり、もっと大きい会場にすればいいのにと、おそらく会場にいた来場者はみんな思ったに違いないです。
とは言ってもその場ではどうにもなりませんので、仕方がなく列の最後尾に並んで待ちます。

どのくらいでしょうか10~15分ほど待つと進みました。


そしてそして、またグッズコーナーも狭いのです!!!
客同士がすれ違うのが大変なほどです。しかし商品数はそれなりに多く、なかなか見にくいです。


結局、購入したのはクリアファイルを中心に味噌ラーメンやミニクリアファイルなどです。


■キービジュアル柄クリアファイル

これは私には定番で、基本的に購入します。私が公式柄のクリアファイルを購入しないというのはあまりありません。

■ゴールデンカムイ展 杉元、アシㇼパ、白石クリアファイル

もう1枚A4サイズのものを買っています。



■ゴールデンカムイYJC柄クリアファイルコレクション第2弾(B6クリアファイル)

サイズがB6と普段集めていないのですが、絵柄は素敵で良いものだったので、ブラインド式に迷いつつも2枚だけ購入しました。
結果はキロランケとシークレットでした。2枚でこの結果は良かったんじゃないかと思います。

キラウシ キロランケ

全員集合(シークレット)



■公式柄ポストカード
すみません、見つかっていません。

■箔押しポストカード
すみません、見つかっていません。

■みそらーめん
この味噌ラーメンは食べました(賞味期限もあるので)

特性シールです


味はXX一番的なスタンダードな味でした。普通においしいです。
この味噌ラーメンを購入している人はやたら多かったです。多くの人の購入理由はステッカーが入っていることと、ヘンテコな商品でなおかつ価格が高くない事もあったと思います。

■あぶらとり紙

脱獄ロマンスで白石がモチーフのあぶらとり紙です。完全にネタ的に購入しました。



展覧会やイベントのグッズコーナーは本当に危険です。毎回のことですが、どの商品も買いたくなってしまいます。
昔はキーホルダーやメモ帳など何となく購入していましたが、ただキリがないので最近は本当に欲しいものだけにしています。


ゴールデンカムイ展(東京会場)は満足感も高くとても楽しめました。
実は入場特典にミニ色紙も貰っているのですが、おそらくポストカードと一緒にどこかにしまってしまっています。また後日更新します。

完結記念の展示であったため内容もすごく充実していましたし、物語をしっかり追いながら見る事も出来ました。
驚いたのはとにかく女性ファンが多かったことです。掲載誌や世界観も含めて男性ファンが多いはずだと勝手に思っていたため、ある意味ではこれが1番の驚きでした。

東京以外の他の会場はどうだったのでしょうか気になるところです。

2024年1月19日(金)からは劇場実写版 ゴールデンカムイが公開されました。最近は本当に実写映画化されることも多く、再現度も高いため人気作が多くなりました。
さらに2024年10月6日からは実写ドラマも放送されています。

今更、ゴールデンカムイの紹介でしたが今思い返してもインパクトのある展示会だったなと思います。
改めて漫画を読み返すのもいいかもしれません。