今回の「 ジャパンモビリティショー2025 」は天気にも恵まれ快適でした。
と言っても結果的には朝から晩まで館内に引きこもっている状態なので、展示棟間の移動時に少し空を見る程度です。

最初に西展示棟を見た私はその流れで南展示棟へと向かいました。
ここで後に凡ミスとなる出来事が起こるのですが、それは後述するとして西4ホール(4階)から南展示棟へと入りました。
西展示棟に関してはこちらです。
南展示棟4階の南3ホールと南4ホールでは大きく分けると4つのエリア構成でした。
・東京オートサロン
・スーパーカー
・キッザニア
・トミカ
東京オートサロン
毎年1月に開催されるチューニングカーの祭典です。もちろん私も何度も行ってはいるのですが、会場が幕張メッセなので少し遠くてしんどいですね。
ド派手なマシンも多いのですが、カジュアルなものやドレスアップするだけでの簡単なものも多く自分なりのクルマに仕上げたいと思っているユーザーにはよい展示会です。
TOKYO SUPERCAR DAY 2025
日本スーパーカー協会も毎回出展しています。
私自身がスーパーカーど真ん中世代のため、子供時代に熱狂していたマシンが並ぶと興奮しますね。
ランボルギーニ・カウンタックは細かな理屈ではなく、よくあの時代にこんなクルマを想像して作ったなというのが大きく、実車にして子供の目線からは未来のクルマだったように思います。

最近は同じような外観の市販車が多い気がしますが、やはりスーパースポーツとなると過去も現在もスタイリングには圧倒されますね。現在ヘッドライトはLED化されておりデザイン上はかなり自由度があるのですが、昔の方が個性的だった気がします。
ただ展示されているコンセプトカーには個性的なものもあるので、今後の市販化には期待したいですね。
Out of KidZania in Japan Mobility Show 2025
またこのフロアにはキッザニアのスタイルで各自動車メーカーが様々な体験を提供しています。
私がよく書いていますが、イベント内で開催されているのワークショップとこのキッザニアは同じような根っこがあるように感じます。知らないことには体験がそれを知る最も早い方法です。
ワークショップは好奇心が成功体験に変わる瞬間かもしれません。
トミカ
男性のクルマ好きならば誰しもが通るルートがミニチュアカーです。
市販車はもちろんフォーミュラーカーやラリーカーなどいまや作られていないクルマはないのではないかと言うくらいに商品化されています。サイズも様々で人気の1/43はもちろん1/24などもビッグスケールも多数販売されています。
日本ではミニカーの頂点に君臨していると言っても過言ではないシリーズが、タカラトミーが発売している「トミカ」です。個人的には最大の特徴が子供が遊ぶことを前提としたそのスケール感にあると思っています。
通常多くのミニチュアカーはスケールが統一されています。しかしトミカに関してはスケールはバラバラなのです。これは大人向けの飾って愛でるコレクタブル商品ではなく、子供が手に取って走らせるなど「遊び」がコアにあり商品サイズを軸にしているからです。そのため車種によってスケールはさまざまなのです。
例えば小型車とダンプカーが同じ商品サイズで作られ、コースやパーキングセットなどの関連商品でも同じように走らせたり格納したりして遊ぶことができます。
これって現代のモビリティ社会の考え方に似ている気がします。トミカが最初に販売されたのは1970年ですから、実に55年も前に自動車をモビリティの一つとしてとらえていたのかもしれません。さすがトミカだなと感心するのです。
会場にずらりと展示された実車版トミカは東京おもちゃショー2025でも見ることができました。
中でもトヨタ スープラの存在感は圧倒的です。

トミカのコーナーはものすごい熱気です。
もちろん来場者のお目当てはここでのみ販売される限定記念トミカ(各880円/税込)です。私が行ったのは会期前半の週末ですが、すでに3車種が完売となっていました。
ただ、そんな私でも「UDトラックス クオン ペンギン運搬車」が売り切れているのではないかとは予想していました。
トミカコレクターではないのですが、私が訪れた多くのイベントでも動物運搬車は必ずと言っていいほど売り切れるのです。
記念トミカ12台セット(10,560円/税込)はまだこの時はありました。
各車種にはどこかにJMS2025のロゴが印刷されています。また来場者の中には偶然愛車の車種が記念トミカに選ばれている方もいると思います。そうなれば、もう買うしかありませんね!!

さて、ここで私は失敗をしてしまいます。
トミカコーナーを見て満足したからではないのですが、その足で西展示棟の4階を経由して東展示棟に向かいました。東展示棟を見て回っているときに「あれ??トヨタはどこだろう?」と急に思い立ったのです。
そこで初めて気が付きました。
東ホールの1~3が使用できないため、南展示棟の1階に割り当てられていたのです。
完全に南展示棟1階展示を失念していました。
しかたなく東展示棟を見た後で再び南展示棟に戻る羽目になりかなり面倒なことになりました。やってしまった。
ということでここからは、東展示棟を見終えて戻ってきた流れからの南展示棟1階の様子をお伝えます。時刻は16時を回っていました。
早速トヨタから見て回りました。
多くの来場者がステージ上のモデルに注目していました。
カローラコンセプトは次世代カローラのケーススタディです。
私は以前(ここ10年程)からトヨタのクルマのエクステリアデザイン(外観)があまり好みではないのです。ともすればガチャガチャしたディティールが多くもう少しシンプルでもいいのになと感じています。
全体的にボディパネルのの押し出し感はありつつも、うるさ過ぎずスタイリッシュに仕上がっています。
この段階では特にはパワートレインは固定にはせずバッテリーEVからガソリンまで幅広く想定されています。この辺りはこれまでの幅広いラインナップとその需要を満たすための選択肢として考えられます。

他にもハイエースコンセプトや、提案型のマルチビークル IMV Origin など話題性のあるモデルが並んでいました。
私が見たトヨタでは人や環境に合わせてモビリティを変化させ、価値を最大化することにあるように見えました。本来利用者が求めているものは多様なものですが、これまでのクルマはある意味で人が合わせている側面がありました。それは製品である以上は多少は今後も存在はするでしょうが、そこを変えていきましょうということなのだと思います。
なので今回のトヨタではそのニーズにいかに答えていくのかをテーマに掲げているように感じられました。
IMV Originはアフリカ地域農村部での利用をイメージして作られた車両です。
1人乗りの運搬用ビークルですが、荷台部分を自由にアレンジして幅広いニーズに適応させるというものです。この発想自体は正直それほど新しいものでもなく過去の展示会でも同様に提案が多くのメーカーによってなされてきました。
今では技術の進化によって異なるパワートレインを自由に組み合わせることが容易になり、EVを含めた選択肢が確固たるものとなりました。そのうえでトヨタの高い製品化力により、かつてないほど魅力的な仕上がりとなっているのです。
これはある日突然TVニュースで、知らない国で大活躍していることが伝えられるのではないかと思わずにはいられないです。

また、このIMV Originを体験できるものとしてバンダイスピリッツとコラボしたプラモデルの体験も用意されていました。参加者は作ったプラモデルを持ち帰ることができました。
他にもモビリティ関連の出展も多数展示されていました。
写真は子供向けの「Kids mobi」で、自動運転を基本としたAIパーソナルモビリティです。横に並んでいるのは、四足歩行型モビリティ「walk me」や体幹で操作するスポーツモビリティ「boost me」、そして高い走破性を誇る電動車いす「chllenge me」です。この走破性能は日常でも今後大いに求められる機能です。実際に現行の電動車いすでも少し高めの段差や、舗装されていない敷地内などにはとても有効です。積極的に市場へ技術を投下していってほしいですね。
トヨタブースはかなり大きく、またそれに見合った提案の展示が多くなされていました。これは他のメーカーを圧倒するほどのもので、取り組みは大いに評価したいですね。
レクサスはトヨタグループのプレミアムブランドとしての位置づけで、今回の出展ではクルマはもちろんJOBY(空飛ぶクルマ)や船、パーソナルモビリティなど多彩です。

とはいえ私が気になったのは何といってもLEXUS SPORT CONCEPTですね。

どこかで書いたと思いますが、私はフロントの大きいグリルが好きではないのです。ミニバンがあまり好みではないのはその理由が大きいですね。
その点でこのスポーツカーはスタイリッシュでかっこいいです。ルーフからリアエンドへの造形はとても美しくて、クラシカルでも未来的でもありません。そこが良いのです。
実はこのクルマは西展示棟1階のTokyo Future Tour 2035のソニーグループ「VR Cockpit」にも使用されていました。そちらはダークシルバーメタリックのボディでした。
もう1台、気になったのはLEXUS LS MICRO CONCEPTです。1人乗りのパーソナルモビリティで、提案されていたのは自動運転のものでした。私の注目した点はそのメカニズムではなくスタイリングです。
カッコいいとは簡単には評せないデザインですが、何とも言えず完成度が高くてとにかくレクサスっぽいのです。
南展示棟で最後はダイハツです。
出展テーマは、「わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。」でした。JMS2025に先駆けてブランドCMが10月13日(月)よりTVで流れています。
ネットでも話題となりましたが、曲はジッタリン・ジンの「プレゼント」の替え歌です。歌っておられるのは元宝塚歌劇団に所属し、NHKのうたのおねいさんでも人気のあった「はいだしょうこ」さんです。
ちなみに私がステージショーをフル尺で観たのは、このダイハツだけでした。たまたまステージ近くにいたら始まりそうだったのです(実際はそこから15分ほど待ちました。。。)
やはり目玉となるのはコンセプトカーのミゼットXとK-OPEN(コペン)でしょう。
TVCMでも中核車両として登場するミゼットXは初代ミゼットをイメージとしたものです。EV化したケーススタディですが、個人的には他メーカーも含めてこの手のコミューターは今一つサンプルの域を出ていない気がします。規格の近い軽自動車とのすみ分けが難しいのかもしれないですね。

最も気になるのは「マルチ」がテーマとなっていますが、その課題をクリアするためだけのものとなっている印象もぬぐい切れません。
3人乗り、荷室、デザイン、小型化のどれもがやや中途半端で、何かにプラスα程度です。そこを欲張って詰めていくと大型化しちゃいますよ、と言われそうなのは理解しています。ただ可愛いだけに惜しいなと思ってしまうのです。ダイハツはチャレンジングなメーカーなので張ってほしいです。
そしてK-OPENです。
これはいいですね。軽規格であった悩みを軽規格で可能な限り克服しようとしています。FRでエクステリアにもバランスにも余裕がでています。
ヘッドライトに関しては2代目コペンは角形がベースになっていたものを再び丸目型に戻しているのは、やはりコペンのイメージが丸目なのでしょうね。
現在のヘッドライトはLED式となっていてデザイン上は様々な形が可能なので、選べるヘッドライトデザイン(オプション扱いで)なんていうのもいいのではないかと思いますがいかがでしょうか。
なおセンチュリーブースは待ち時間が長かったため今回はパスしました。
この南展示棟を見終えた段階ですでに18時を回ってしまっていたこともありますね。すでにへとへとでした。
実際にはすでに東展示棟も観ていたため、この後は再び西展示棟を経由して帰宅しました。

さてレポート的にはこのあと東展示棟へ移動です。
途中の西展示棟1階のアトリウムにはステージがあり、トークセッションが行われていました。意外と傍聴している人もいますね。手前の見守る女性スタッフはどういう役割なのかも気になりました。
さてさて、まだ続きます。
ホンダやマツダがいる東展示棟が残っていますからね~。
























