さて、会期が終了した「 ジャパンモビリティショー2025 」ですが私も11月の三連休を利用して観にいってきました。
前回2023年から名称が東京モーターショーからジャパンモビリティショーへと変更となっています。
記憶がぼんやりしているのですが、私的には1989年の回ごろ(ちょうど会場が幕張メッセに移ったころ)から観に行っています。当時は東京には住んでおらず宿泊して2日間見ることが多かったです。
当時はパンフレットを集めるのに躍起になっていました。私はずっと何かを集めています。
さてそんな日本最大の自動車イベントですが、私は歳の割にはあまりノスタルジックな思考ではなく、最新のトレンドが好きだったりします。
周りの同世代は昔のクルマが良いという意見が多いですがそれはそれとして良い思い出ではありますね。

入場チケットは4構成で発売されました。私は当日券の電子チケットを購入しました。
会場の最寄りとなるりんかい線 国際展示場駅には9時30分ごろには到着しました。急いで入場したいわけではなかったのですが、たまたまその頃に着いたのです
ただ、当然一般の入場は始まっておらず、ビッグサイト前は人で溢れいました。
休日とは言え最近のモーターショーはそこまで来場者が多いイメージはなかったため、かなりの人出なので少し驚きました。開場してからはダラダラと進み館内に入ったのは10時15分くらいでした。

どういう流れで見て回るのか迷いましたが、ゲートから最も近い西展示棟1階から見て回ることにしました。
前回のJMS2023の様子はこちらから見ることができます。
西1ホール入ってすぐのところに「SCSK」ブースがありました。
今回のイベントではこの株式会社SCSKがメインスポンサーを務めています。正直に言えば意外でした。SCSKは現在は住友商事グループの傘下企業です。2011年にそれまでの株式会社CSKを合併吸収して現在に至っています。またこれまでも自動車産業向けに制御系プログラムやシステム開発などを手掛けており関係があり、時代背景的にもいまやクルマやモビリティとITは以前に比べるとさらに関係性は高まってきておりスポンサーとともにブースに展示された「SCSK-CAR」の開発に至るようです。ただ投資の価値に見合っているのかは少し疑問です。

今回のショーでは東展示棟の東1~3ホールが改装のため使用できなくなっています。そのため南展示棟まで広範囲に使用してスペースを稼いでいます。前回からの変化はそれだけではありません。
過去には展示ホールの各出入り口付近のワゴンに無造作に置かれていた会場マップが置かれなくなり、インフォメーションで1部ずつ貰う方式に変わりました。

無駄を減らすと言う観点なのでしょうか。確かに設置式の場合にはかなりの部数を展開することにはなりそうです。
会場は東展示棟(東4~8)と西展示棟(西1~4)そして最も新しい南展示棟(南1~4)を使用しています。
会場マップ
西1ホールには日産、三菱、BMWが展示されています。
経営課題が山積みの日産自動車ですが、新型エルグランドを発表するなど力が入っています。
日産ブースではフォーミュラーEの車両も展示されていました。
昨年のABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン11(2024-2025)では見事にオリバー・ローランド選手がドライバーズチャンピオンに輝き日産に初の栄冠をもたらしました。
お隣は三菱自動車のブースですが、こちらも盛り上がっていました。

それほど意識はしていませんでしたが、なにやら「デリ丸。」は人気なのですね。ブースのあちこちにいました!
グッズも販売されるなど、こういうところは日本っぽいですね。
コンセプトカーで電動クロスオーバーSUVの「MITSUBISHI ELEVANCE Concept」です。
シルエットは一般的なSUVっぽいですが、佇まいはシャープな印象で好みです。トレーラーも設計して組み合わせていますが北米市場などを見据えたイメージですね。
続いてBMWですが気になったのこれでしょうかね。私は割と新しい物好きですが、こうやってアイコニックなマシンが並ぶのはすごく素敵です。
ブルーの「BMW M4 CS VR46」は世界限定92台のモデルで日本国内には立った2台しか導入されないウルトラレアモデルです。

Mカラーの「BMW M1000RR」はかっこいいですね。電動バイクの「BMW CE02」は個人的にはいいですが、さすがに価格が高いですね。
電動バイクに関してはスタイリングの面ではバッテリーの配置も含めてどうデザインするかが課題かなと思います。
さて、西展示棟の1階にはさらに2つのエリアが存在しています。
Startup Future Factory
その名称通りモビリティ関連を担うスタートアップ企業が出展しています。

このエリアは会期を3つに区切り(10月29日~11月1日、11月2日~11月5日、11月6日~11月9日)、多数の企業が入れ替わりで登場します。
多くのスタートアップ企業に参加のチャンスがあるのはいいことですが、来場者はどこかの期間とのめぐりあわせが強くなってしまいます。おそらく多くの来場者は1日しか行かないと思われるからです。
東京モーターショー時代から基本的には1日ではすべてをじっくり見ることはできませんがこういったこれからの企業や取り組みはすぐそこにある未来の生活製品が展示されていてコンセプトカーなどの展示とはまた違ったワクワク感があります。
展示は電動コミューターから制御系プログラムなど多岐にわたっていました。
カプセルのようなものは岩谷技研の気球を用いた有人宇宙遊覧用キャビン「T10-Earther」です。私は乗るチャンスがなさそうですが、夢が膨らみますね。
お隣のマシンは産業用水中ドローン「CHASIN X」と言う中国企業が開発したものですが、国内のスペースワンが販売を行います。水深350mまで可能な高性能なモデルです。
Startup Future Factoryを抜けると次なるエリアが始まります。
Tokyo Future Tour 2035
ここは10年後の未来の2035年をイメージした展示エリアです。いくつかのゾーンで区切られてテーマごとに展示されています。
近い未来と言うことで実際に体験できるものも多く、大人も子供も楽しめるエリアとなっていました。
最初に空飛ぶクルマの開発・製造・販売を手掛ける株式会社SKYDRIVEの「SKYDRIVE (SkyDrive式SD-05型)」が展示されていました。展示はモックモデルです。また2025年7月には従来のドローン事業部を分社化し、株式会社AlterSkyを設立し、ドローンショーなどの企画・運営などを移管しています。目的は明かされていませんが、様々な業界各社との連携や実証試験を進めるうえで切り分けにメリットがあるのではないかと思います。
村田製作所は大阪・関西万博2025にも出品した「ふしぎな石ころ」と表現された3Dハプティクス技術を使用した誘導型デバイス「echorb(エコーブ)」を出展しました。特殊な波形の振動を発することで脳内に手が前後左右に引っ張られるや押されるなどの感覚を与えることができるという。またICタグなども検知可能で特定の場所を感知して誘導を行うなど、今後も視覚障がい者向けのデバイスとして活用も視野に入れているそうです。
最先端の技術展示も非常に多いのですが、もちろん電動バイクに乗ったりなど、モビリティを体験する展示も多く行われていました。私も電動バイクが欲しいのですが、まだまだ高価なので早く普及して価格も手ごろなものを販売して欲しいです。

以前に別の記事でも書きましたが、昨今のイベントではワークショップの存在は欠かせません。
キッザニアも今回も出展しているのですが、やはり最大の課題は参加人数です。多くのブースで午前中のうちに参加定員に達してしまうというのはもはやイベントでは当たり前の光景となりました。
そのためファミリー層は朝早くからゲート前に並ぶ必要もあり、楽しい反面でなかなか解決の手立てはなく悩ましい課題です。
部品・機械器具
西展示棟の4階へ長いエスカレーターを使って上がっていきます。
ここは部品や機械機器のメーカーがたくさん出展しています。聞いたり知っていたりするメーカーから、初めて聞くメーカーまでさまざまです。
他のフロアと比較すると明らかに来場者の平均年齢が高くなっていました。
ファミリー層はほとんどいませんね。そのかわりにブースの紹介などを真剣に聞き入る姿は多く、こここそがモビリティショーならではの熱気だったようにも思います。
変わったモノが見れるのもこのショーならではです。
ヨコハマタイヤのブースでは子供限定でスーパーフォーミュラー SF-23のテスト開発車両の赤寅(トヨタエンジン車)と白寅(ホンダエンジン車)のイベント用の展示車両「Twin Tiger 双寅」のコクピットに乗ることができました。
またブリヂストンタイヤには月面探査車用タイヤ(第2世代)が展示されていました。すごく美しいです。
私も部品や技術に詳しいわけではないのですが、自動車メーカーの車両展示とは違った醍醐味もあり、毎回部品エリアは見るようにしています。
ここまでは西展示棟エリアです。
既に会場に入ってから1時間40分ほどが経過していました。ただし気合も入っていたのでまだまだ疲れてはいません。
この流れから次は南展示棟を見に行きました。
南展示棟編へつづく>>
































