ダンボール女子 の 世界展 〜ハサミとボンドの魔法少女、大野萌菜美の冒険〜

2023年10月21日(土)はとても天気の良い日で私は少し早めに自宅を出てJR総武線で秋葉原を目指していました。
PCパーツや家電・・・・いえいえ、全く違って作品展を観に行くためです。

ダンボールで作品を作る女性作家、聞いたことはないでしょうか。
実は私は以前からこの方もその作品も知っていました。とはいっても、リアルにはお会いしたことはもちろん作品も見たことはなく、ニュース番組もしくはネット情報で知っていました。
しかし、随分前です。7~8年くらいは前ではないかと思います。

その作者の名前は大野萌菜美さんという方で、”ダンボール女子”として注目を集めている人です。


そんな大野さんが秋葉原で個展を開催するという情報を知った私は直接見てみたいと思い会場に向かっていたのです。
さらに、主催者からの情報では「先着1000名様に本個展のポスター、500名様にオリジナルクリアファイルをプレゼント」とのことで、遅くとも午前中には会場に到着しようと思っていました。

個展情報

個 展:ダンボール女子の世界展 〜ハサミとボンドの魔法少女、大野萌菜美の冒険〜
作 者:大野萌菜美(通称 ダンボール女子)
期 間:2023年10月21日(土)〜29日(日)
場 所:秋葉原レンタルスペース203(東京都千代田区神田須田町2-9-5柴田第一ビル2階

時 間:10:00〜19:30(最終入場19:00)
主 催:株式会社イベントプラス


まずは、このレンタルスペース203・・・全く知りませんでした。
須田町と言うのは秋葉原駅から神田川を渡った南側のエリアです。普段はあんまり行くことないエリアのため、スマホでマップを見ながら探しました。

会場入り口には案内のスタッフが立っていましたが、それも含めて若干怪しさも感じたのですが、もう少しわかりやすい会場と言うのは難しかったのでしょうか。
2階に上がっていくと一室が展示室になっていました。

会場は大きくはなかったのですが、びっしりと作品が並んでおり大小合わせて相当な数だったと思います。
まずは、展示で目を引いたのは会場の真ん中に置かれていた映画バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場する名車デロリアンです。

皆さんよくご存じなこのクルマは、かつてアメリカに実在したデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)の市販車を映画の設定に合わせてカスタマイズしたものです。
ダンボールで作られたモデルはパート1で登場したマシンなので、見せ場は車体後方かと思いますが、運転席やアルミホイールの作り込みなど、細部へのこだわりもすごく情報量の多い仕上がりとなっています。


ゴジラやスターウォーズなどの特撮・SF作品も数多く並んでいました。
中でもかなり大型サイズのメカゴジラはシルエットなどよく特徴をとらえていてとても良い作品です。


作者の大野さんは現在30代の前半の方なのですが、テーマ(好み)が割とオッサンよりです。
つまり、私のような世代が見て「このモチーフを選んだのか!!」とワクワクする作品がとても多いのです。実際にメカゴジラ自体は何世代かあるのですが、1974年の映画「ゴジラ対メカゴジラ」に登場する初代を選んでいます。

同じ特撮ではウルトラ怪獣がたくさん作られていました。
写真ではスケールがわかりにくいですが、おおよそ全高が20センチほどの作品です。
基本的にダンボール紙は直線に向いていますので、怪獣のような生物は曲面が多く大変だろうなと感じました。個人的にはウルトラマンに登場したウラン怪獣「ガボラ」はお気に入りです。

会場は40~50畳くらいの広さで大きくはないので展示されているのは一部の作品です。過去の個展などの記事を見ると多くの大戦時の戦車やサンダーバードのメカなど多岐にわたって作られています。

とにかく作品のジャンルは広範囲です。興味が湧いたら作るという感じなのでしょうか。

ポスター作品でも感じましたが、グリコの「ビスコ」パッケージなど、平面のものをやや浮き上がらせて立体化することで作品性としては「なんでも可能だ」と感じさせてくれるものでした。
また展示作品にもかかわらずスニーカーは実際に履くことができるこだわりようです。それにしても、カシオの腕時計などモチーフ選びには昭和臭を感じずにはいられません。


滞在時間は1時間足らずだったのですが楽しい時間が過ごせました。
とにかく根気のいる作品の数々に、その作業量を想像すると圧倒されます。

さて最後になりましたが先着入場プレゼントにポスターとクリアファイルも頂きました。
また丁寧なことに袋に入っていたので持ち帰りやすくて、こういう気配りがいいですね。

クリアファイルはキービジュアル(告知図案)のもので観覧記念にピッタリです。
ありがとうございました。