収集している クリアファイル ですが、そもそもは名称通り透明のファイルケースで、いわゆる文具に属しています。
と同時に広い「面」を持っていることで広告や販促(PR)でのツールとして活躍しています。また今回紹介するようなPR活動の場では配布される他のパンフレットなどの資料を収納することで文具とPRを強く結びつける良さを持っています。
今回紹介する クリアファイル は、昨年11月にサンシャインシティで開催された「 第62回 実りのフェスティバル 」の都道府県のPRコーナーで貰ったものです。
もらったのは山梨県のコーナーです。
山梨県 は「おいしい未来へ やまなし」のPRキャッチフレーズを2021年4月から掲げて頑張られています。
勝手なイメージですが、 山梨県 と言えば果物がおいしいイメージがあります。
ただ実際にはどうなのかと思い、紹介するにあたり少し調べてみました。
すると、なんと!2023年(令和5年)では「ぶどう」「もも」「すもも」の収穫量は全国1位でした!!
すごいです。
特に昼夜の寒暖差も大きい県中心部から北にかけての「中北地域」と「峡東地域」では盛んに栽培されています。
山梨県の報告書では県の農業全体の産出額113億円の内の、789億円を果実が占めています。
また果実の産出額は全国4位の実力です。
個人的には桃が大好きなのですが、手軽に食べやすいのはぶどうですね。食べ続けてしまいます。
実は、観光農園も山梨県が全国1位なのです。
観光農園と言う呼び名ってご存知でしたか。これは観光客やオーナー会員制度を持つ農園が対象となっており、そこでは農作物の収穫体験(ぶどう狩りなど)や観賞などのサービスを提供したり直売所を設置したりしている農園を指しています。
最近は海外からのインバウンド需要で、こういった観光農園に訪れるツアーも増えてきています。
さてクリアファイルですが、ご自由にお取りください状態でしたので貰いました。ひょっとすると遠めからはクリアファイルだと気付かずに通り過ぎてしまった来場者もいたかもしれません。
個人的に裏面のような説明書きされたデザインはかなり好きです。
『未来へつなぐ世界農業遺産 ~峡東地域の果樹農業~ 』と書かれたもので、「峡東地域世界農業遺産推進協議会」が制作したものだと思います。
実は、令和4年7月18日に世界農業遺産の認定が農林水産省より公表され、峡東地域(山梨市、甲州市、笛吹市)の「峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システム」が「世界農業遺産」の認定を受けています。
世界農業遺産とは何なのでしょうか。私も知ってはいたのですが、具体的なことはわからず調べてみました。
どうやら認定しているのはFAOのようです。
認定要件も持続性や保全などの面が評価項目ですのでなかなか厳しいですね。
だからこその山梨県 峡東地域が認定されたのは素晴らしいと思います。
特産の農作物がレイアウトされたとてもきれいなクリアファイルです。
こういったデザインも年毎に変化する事もあり、変遷の観点からも面白かったりすることもあります。
また山梨県はSDGsに対する取り組みも行って今るようです。
会場では脱炭素化の取り組みとして「4パーミル・イニシアティブ」を紹介するリーフレットも貰いました。
果樹王国の山梨県にとっては重要な取り組みだと思います。ただこういったものは普段はなかなか目で見たり聞いたりはしないので、こういったイベントは色々と知ることのできる良い機会になります。
クリアファイルでも観光地によって、新しい観光スポットなどが登場するものもあれば不変の人気スポットを推すなど自治体によっても違ってきます。そう言うのを見るのも楽しいです。
今回はクリアファイルから世界農業遺産というのを知りました。
こういうのって知らない間に触れているかもしれないですね。
スーパーの生鮮品のフロアでは山梨県産と書かれていると目がが行きそうです。