鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア 2024(JR東日本 大宮総合車両センター)

2024

2024年の秋はイベントが目白押しで休日ものんびり過ごせない日々が続きました。
11月は毎週のようにどこかに出かけていました。

私がイベントで遠出する範囲では北は埼玉県さいたま市で、南は神奈川県横浜市です。

そんな中、11月23日(土)は埼玉県さいたま市大宮で開催された『 鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア 2024 』に参加してきました。
もはや説明しなくともいいほど関東の鉄道イベントとしてはよく知られているのですが、さいたま市とJR東日本が共同で開催する鉄道をテーマとした参加しやすい街のお祭りです。

私は2018年に最初に参加したのが始まりです。
それ以前から長きにわたって開催されているので、特に鉄道ファンと市民のみなさんにはお馴染みのイベントです。

鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア 2024

名称:鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア (2024)
会期:2024年11月23日(土・祝)9時30分~16時00分
会場:車両センター会場(JR東日本大宮総合車両センター)
   東口まちなか・大宮駅構内会場(大宮駅東口銀座通り、大宮駅東西連絡通路)
   西口まちなか会場(鐘塚公園、大宮停車場大成線、JACK大宮南側広場)
費用:車両センターのみ有料(試乗会付き入場券※未就学児を除く 1,000円、18歳以上10時以降入場券 500円)
主催:さいたま市、JR東日本大宮支店

私は車両センターへは10時以降入場券を購入していたので、大宮駅には10時前に到着するように自宅を出発しました。

まず気を付けたいのはこのイベントは毎年 土曜日の1日のみ開催されるということです。
昔は定かではないのですが、私が参加するようになったころには既に1日開催となっていました。




鉄道がテーマとはなっているのですが、数年私が参加して感じたことは「それだけではない」ということです。
1番の目玉と言いますか、大勢の来場者を引き込んでいるのが「JR東日本 大宮総合車両センター」の公開です。車両基地のかなりのエリアを開放して、普段見れないような施設やその様子、または体験などが提供されており、鉄道好きにはたまりません。



来場者が鉄道ファンやオタクたちばかりなのかと言えば全くそうではありません。私も含めてそう言った人もたくさんいますが、ファミリーやグループで訪れている人はすごく多く雰囲気は「市民まつり」のひとつといってもいいと思います。
最近のイベント全体の傾向として子供連れのファミリーを対象とした展示が増えています。子供は様々なものが用意されていることで楽しみが生まれるため、ちょっとした体験アクティビティなどが必要なのです。


まず大宮駅に到着すると真っ先に駅コンコース内の出展エリアをチェックします。
コンコースではすでに始まっているブースや、まさに今準備の真っ最中のブースなど様々です。

会場案内にはイベント全体では9時30分スタートとなっていて、コンコースなども遅いところでも10時になっているのですが、以下の写真は10時過ぎに撮影したものです。
来場者が押し寄せ始めてる中で、皆さんとんでもなく大慌てで準備しています。
こういうのって事前にしっかり決めていても、実際にはその通りに設営できなかったりするのが常なのです。ましてやコンコースなどは前もって設営したりできないため、当日の搬入で現場合わせで対応するしかありません。

以前も書きましたが、このコンコースでもいくつかクリアファイルが配布されるなど油断して素通りしてしまわないようにしています。

特にこのコンコースでの配布は無作為に配布されていて制限などない事が多いので、必ず到着後に最初にチェックするのをおススメします(来年の準備に向けてですが…)

来場者は車両センターに行くのか、それとも駅周辺で楽しむのか大きく2パターンに分かれると思います。
というのもここ数年は車両センターは有料制となってしまったため、わざわざは行かないという人たちも大勢いるからです。

コンコースでは子供向けの遊びがたくさんあります。
すごい人が集まっていて何かと思うと「鉄道迷路」が出現しました。みんな楽しそうな雰囲気につられて続々体験していました。毎年恒例のワークショップや子ども駅長制服撮影会なども大人気です。

また今年はいわゆるチラシ(A4)の案内とは別に、パンフレットがありました。

このパンフレットはなかなか凝っていて、上部が内側に折りたたまれた状態になっていて、開くと飛び出す絵本のようにはやぶさとこまちが飛び出てきます。ちょっとした工夫ですが子供たちには楽しいですよね。


同時に今年は会場全体で楽しめるシールタイプの周遊シールラリー(会場のヒントを手掛かりにシールを貼っていく)がありました。
おそらくは子供向けなのかと思うのですが、まず私がパンフレットを手にした時にはシールを貼って完成させるタイプであるということに全く気が付いていませんでした。
シールが付いているのはわかっていたのです!ただおまけくらいに思っていてラリーとは関連性が無く、なんなら「通常のスタンプラリー」だと思ってしまっていたのです。

そのため参加するつもりもなかったにも関わらずスタンプ台などを見かける事が出来ない事から思わず、案内所で「このスタンプはどこに設置されているんですか?」と聞きまして、スタッフから「あ、こちらは付属のシールで答えていく形になっています」と言われた瞬間に「あーーーー!」と理解しました。
メチャクチャ恥ずかしい勘違いでした。先入観と言うか思い込みは怖いです。


大人の鉄道ファンは自分なりに楽しみ方を見つけて工夫しながらイベントに参加している人が多いです。私がクリアファイルやチラシを熱心に集めるのも独自の楽しみ方です。

コンコースを一通り見た後はいよいよ車両センターへ移動です。

このJR東日本大宮総合車両センター130周年を迎えました。おめでとうございます。
車両センターの手前に飾られているSL D51のヘッドマークも130周年になっていました。


大宮駅改札から車両センターの入り口までは1kmはないのですが、午前中は特に相当な数の人が一斉に行軍しながら向かうので15分程度はかかります。
車両センター入り口では当日のチケット購入を知らせる案内も出ています。有料イベントだと知らずに来る人も少なくないと思います。


入り口から入るとしばらく誘導されて入場チケットを確認するゲートへ到着します。
スマホでチェック用のQRコードを提示しチェックを受けて入ります。

QRコードをスタッフが読み取ります

この入場の際にクリアファイルが渡されます。今回からこのクリアファイルが再入場チケット替わりとなるらしく、全ての入場者に渡されていました。

そのクリアファイルがこちらです。

実は今見れば一目瞭然なのですが、私は受け取った時にはまったく気が付かなかったです。
そう「130th(130周年)」の文字になっているのです。
ウロウロとしている途中で他の来場者が手に持っているのを遠目に見て「あっ!」と気が付きました。ちょっと離れてみると文字がよくわかるのです。

車両センターは1894年の日本鉄道時代から数えて130周年を迎えました。おめでたいですね。
そのため2024年は6月の130周年イベント、11月の切手セット発売(日本郵便)なども行われていました。


車両センター内は自由行動で公開されているエリアはすべて見る事が出来ます。とは言え昨年までは何となく順路(ルート)のような感じになっていたのですが、今回は本当に自由ルートのような印象でした。
おそらく今回は日本貨物鉄道(JR貨物)が同車両センター内の、大宮車両所の公開を見送ったことで周回ルートを作れなかったためだと思います。

会場内に貼られている案内表示

そのため正直、私は途中で迷いました。。。


ここでも子供向けの参加メニューがたくさんあります。
とにかく人気なのはミニ新幹線などへの試乗です。楽しいですよね。私も乗りたいです。

他にも台車・車軸お絵描き(車輪などへ絵が描けるコーナー)や高所作業車への乗車体験など非日常的な事が盛りだくさんです。
また非日常と言えば車両センターのなか自体が非日常です。
横一線に並んだ車両や、おびただしい数の車輪、フォークリフトの運転席にも座れます。


屋外に出るとひときわ人だかりになっている車両を発見しました。
京葉線で使用されていて現在は訓練用として使われている山手線カラーの205系(クハ205-1)車両です。そういえばこんな出で立ちでしたね。懐かしいです。
皆さん懐かしいのか後日ブログでも紹介されているのをよく見かけました。



そんな中で私は、たまたま見かけた紙(磁器製)の記念乗車券を発券できる改札機通過体験があり、列の進みも早そうだったので参加しました。
順番が来ると2種類のタイプの違う切符が選べたので一瞬迷っていると職員の方から「2種類とも発券してもかまいませんよ」と声がけいただき迷わず2種類ともいただきました。これはありがたいですね。

自動券売機
発券できる2種類の切符

その後、発券した切符を設置された自動改札機に通して出ていきます。
おそらく今回の為だけに設置したんですよね、すごい。

私は通常タイプの切符を通したので、そちらのみ日付が印字されています。ちょっとした思い出の品となりました。
最近の人には「切符を買う」こと自体が珍しくなりました。もちろん私は硬券を改札鋏でパチンと切っていた時代から鉄道を利用しているので切符を買うのは慣れています。


車両センター内でも様々な鉄道グッズが販売されています。屋外エリアや工場内にもブースがあり、鉄道ファンで常に賑わっています。車両センターでのお目当てはこのグッズ販売と言う人も多いですね。


一通り見終わったころ、食堂ではタイミングよく JR東日本東京吹奏楽団 による演奏が始まるところでした。
開始が12時30分から開始で昼食時と重なるため、食堂は人で一杯です。



食堂でのフードメニューも人気です。
車両センターではご飯を食べる場合には3種類パターンがあり、キッチンカー(多くはないですが)か、販売されている駅弁(崎陽軒など)を購入するか、この食堂を利用するかです。

支払いは現金でもクレジットなどでもいいのですが、意外なのは「後精算」ということでした。私のイメージする食堂は券売機などでの前清算がほとんどなので、ちょっと新鮮でした。ディズニーランドや丸亀製麺などのような「セルフ」という考え方なのかもしれません。

今回は車両センタースタッフによる「OM焼きそば」も登場しました。
「メンテナンス技術と焼きそばづくり技術の融合と連携」と言うキャッチコピーで、こちらも食堂同様に列が途切れることなく売れていました。屋外イベントで食べる焼きそばっておいしいんですよね。どうしてでしょうね。
みなさん、おそろいのJRグリーンカラーの法被を着て気合十分でした。


演奏を聞いて私は車両センターを後にしました。大宮駅方面へ移動しながら他の会場も少しだけ覗きました。

まずは鐘塚公園を中心とした、西口まちなか会場です。地元企業の出展に加えて、毎年ステージも人気です。またこちらにも乗れる E956系 ALFA-Xロードトレイン が走っていてやっぱり人気です。

私は普段はイベント中に何かを食べることは珍しいのですが、鐘塚公園の近くに出店していた大宮では人気の和菓子店「かどや」さんのみたらし団子を食べました。
みたらし団子はすごく好きでよく購入するのですが、かどやさんのはさすが人気なだけあってとても美味しかったです。
美味し過ぎたので、一切写真撮ってなかったです。食べきって「あ!忘れてた」っとなりました。

もう一つは東口銀座通りに飲食店などを展開する東口まちなか会場です。

こちらも美味しそうなお店がずらりと並んで盛り上がっていました。
この会場でもミニ新幹線の乗車体験ができます。車両センターまで行かなくてもこういったものに乗れるのはいいですね。

そして気が付けばもう14時過ぎになりました。
私は自宅までの帰路もまずまず時間がかかるため、ここで撤収です。

今回も天気も良くてすごく楽しめました。来年も予定が合えば来たいですね。