いよいよ ジャパンモビリティショー 2023も東展示棟を見終えて、西展示棟へ移動です。
時間は既に14時半を回って小腹も空いてきたのですが、私は毎回モーターショーでは昼食を取りません。
理由は時間がもったいないからです。
実は他のイベントでも食べずに周ることが多く、カフェオレなどのコーヒー類を飲んで済ませてしまうことが多いですが、イベントを見て回ることが楽しいので空腹なのは別に気になりません。
ということで西展示棟のアトリウムから1階展示と4階展示に分かれます。
1階の展示は今一つ何だかわからなかったので、まずは4階の西3~4ホールへ長いエスカレーターを使って登っていきます。
4階は部品メーカーの展示が中心です。各社出展小間サイズが小さいため急にフロアがごちゃごちゃした印象になるのですが、イベント好きの私的にはワクワクするのも事実です。
一見するとクルマ関連が多いとはいえニッチな展示や知らない技術なども多いです。しかし細かく見て回るとちょっと体験できる展示などもあり、技術的なことはわからないなりにも楽しめるものもあり侮れません。
また自動車メーカーの展示(東展示棟)とは違ってクリアファイルなど販促品を配布しているメーカーもあり注意深く回ります。
部品展示などでもステージでのイベントスタッフによる商品紹介など華やかなシーンも見どころです。イベントではこういったタイムスケジュールのあるものは運よく居合わせるか、運の要素も大きいです。
どうしても見たいものがあればブースにスケジュールなどが掲載されていることもあるので、時間に合わせて再訪問する必要があるので視察時間には余裕を作っておくことも大事です。
次は1階の西1~2ホールです。
ここはトーキョーフューチャーツアーと言う主催者プログラムのイベント会場になっています。
未来の東京ツアーということですが、LIFE、EMERGENCY、PLAY、FOOD という4つのエリアで構成されています。
公式サイトでこの情報にアクセスしたときは忘れていたのですが、東京モーターショー2019でも同じようなテーマのエリアはあったので、それをさらに発展させたイメージですね。
EVなど次の時代に向け、異なるアプローチで浸透を図る、もしくは理解を促進する必要があり、楽しみやすいテーマ展示にしているのだと思います。
まずは導入のシアターからでした。映像コンテンツで未来の東京を体感できるエリアなのですが、それまでのクルマの展示会場からいきなり入ると「あれ、ここは?」という気分でした。
LIFE:モビリティのある生活シーン
会場には電車からシニアカーまでさまざまなモビリティを見て乗って楽しむエリアです。なかなか楽しいのですが、ややフォーカスが甘くて散漫な感じも受けます。
ただ人工衛星やパーソナルプレーンなど普段では見れないものばかりでありなのですけどね。
4足歩行のこんな乗りものもありました。三精テクノロジーズが開発した4人乗りの歩行型ライド「SR-02」です。こういったライドロボがトコトコ歩く時代が来るのでしょうか。
EMERGENCY:人とモビリティが取り組む未来のレスキューシーン
展示はテーマ通りなのですが、実際に災害現場などではすでに多種多様なモビリティが活躍しています。
PLAY:モビリティにより広がる遊びやスポーツの楽しさを体験
FOOD:モビリティによる食体験スペース
例えば移動販売や、食を提供するための新しい設備など、今の日本はこれまで以上に観光産業に向かっている中で食体験が重要な役割となるのは間違いないので、自治体などのヒントになるかもしれません。
展示会の新たな価値の創出という観点では子供たちは楽しそうにしていて、モーターショー時代のマニアや大人向けのイベントから少し脱却しつつあるように感じました。
とは言えちょっと多くの要素を詰め込んでいるため、散漫な印象もあり来場者の大半がダラダラと見て歩くといった状況ではありました。
そしていよいよ最後の南展示棟です。南展示棟へは1階からもいけますが、西展示棟の4階の屋外の休憩ゾーンを経由しても行くことができます。ちなみに休憩ゾーンでは、時間的にもぐったりしている人もちらほら見かけますw
南展示棟3~4ホールですが、毎回大人気のトミカコーナーでの記念トミカの販売やスーパーカーの展示などが行われています。
タカラトミーのトミカコーナーですが、何と言っても人気なのは記念トミカの販売です。
記念トミカは今までのモーターショーでも毎回実施されていて記念グッズの代名詞のひとつです。自動車ファン、ミニカーファン、トミカファンが押し寄せるほどの人気商品です。
記念トミカは12車種販売されました。
No.1 ダイハツ タフト、No.2 スバル WRX S4 STI Sport R EX、No.3 日野デュトロ トラック、No.4 ホンダ シビック TYPE R、No.5 いすゞ エルガ バス、No.6 マツダ3、No.7 三菱 デリカD:5、No.8 三菱ふそう スーパーグレート、No.9 日産 フェアレディZ、No.10 UDトラックス クオン サメトラック、No.11 スズキ ソリオ、No.12 トヨタ クラウン クロスオーバー
人気だったのはNo.10のUDトラックスのサメトラックです。
実はこのUDトラックスは過去にも色々なバージョンが作られています。ワニやカブトムシ、はたまた鮪など、様々な生き物を積んでいるものがあり、他のバージョンを所有している人には絶対にサメも手に入れたいアイテムなのです。
スーパーカーの展示も人気でした。今や懐かしいと響きですが、昭和世代には刺さりまくります。
最新の超ド級モンスターマシンから、懐かしい往年の名車まで楽しめました。フェラーリやランボルギーニは昔も今も大人気です。
こういう展示を見るとEV車は全然良いと思うし必ずしもエクステリアがノスタルジックなものでなければいけないわけでもないのだけれど、国内メーカーも、もうちょっとスーパースポーツなスタイリングを纏ったクルマが発売されてもよいのになと感じます。
実際作ることは難しくはないと思うので、何を追及して何を妥協するのか、どうも国内メーカーは利益優先のように感じるので残念感が強いです。
最後に紹介するのはOut of KidZania in JMS2023です。
その名称通りララポート豊洲にある子供向けの体験型商業施設キッザニア東京の出張版です!この施設は前回の東京モーターショーから登場して大きな話題となりました。
もちろんクルマにまつわる仕事やアクティビティな体験ができました。
クルマの仕事というのは職業の中でも普段は体験する機会は絶対にないものですので、いい機会です。
本格的なユニフォームに着替えて少し緊張した様子の参加者と、それを見守る家族の様子が楽しげで良かったです。
さて、ジャパンモビリティショー2023を1日楽しみました。
このイベントの目玉は名称の変更でした。確かに電気エネルギーを中心としたものが多かったり、新しい技術が開発されたりと言った要素もあったのですが、そんなに東京モーターショーと違いはなかったようにも感じました。
来場者に「これがXXXX(メーカー)の考える未来モビリティの姿です」と言うのをすべての出展メーカーに宿題を出して、メーカーが会場で答えを提示するというのはどうでしょうか。
メーカー側の思惑もあるかもですが、普段からそういった議論は社内で行われているはずですし、それに回答できないメーカーは最初からこのイベントには参加してないので、面白かった気がします。
8時間以上歩き回ったわけですが、実際には書ききれない多くの展示やステージショーもたくさんありました。毎回ヘトヘトなので、もう少しカジュアルに楽しむのがいいのかもしれないのですが、好きなイベントなのでそんな悠長なことは言ってられませんよwww
そして先日には ジャパンモビリティー 2024 の開催と概要が発表されました。何とタイムリーなことでしょう。
ただし今年の開催は従来の一般来場者向けのショーではなく、ビジネスイベントとして開催されるとのことです。したがって開催日も2024年10月15日(火)~18日(金)の平日開催です。
そのため入場は無料ですが事前に登録を行う必要があります。
またデジタル系の展示会であるCEATEC2024との併催になるようです。
まだまだ具体的なイメージは見えてきていないのですが、楽しみです。ビジネスイベントなのでおそらく私は行かないと思うのですが。。。