いよいよ今回の「 ジャパンモビリティショー2025 」もこの東展示棟が最後です。
2023年から始まった東京ビッグサイトの大規模改修工事ですが、現在は東展示棟の東1~3ホールで行われています。そのためJMS2025でも展示は東4~6と東7~8のみとなっています。

西展示棟と南展示棟はこちらです。
東4ホールを入ると目に飛び込んできたのはロケットの展示でした。
情報ではホンダは再生可能な機体の「サステナブルロケット」の血球・開発に力を注いでいるとのことです。展示されていたのは実際に北海道で離着陸実験を行った際の実験機だそうです。

ホンダのみならず今や多くのメーカーが様々な分野にチャレンジしていますね。
それ以外にもボート用の大型船外機「BF350」なども展示されていました。なぜか私は正面しか写真を撮っておらず一見すると何の写真なのかわからない感じです。ロケットと並べるとむしろ宇宙船のようにも見えてきます。
メインステージにはHonda 0 シリーズの3台が展示されていました。
今回、Honda 0シリーズん加わり世界初公開となったのはステージ中央に配置された「Honda 0 α」です。コンパクトSUVに分類されそうなスタイリングですが、確かに他の2台と比べるとまとまりを感じます。
国内市場では最も求められるカテゴリですが、個人的には新しさや新技術などはさておき日本人も個性的なスタイリングではクルマを選ばない時代に入っているのかもしれません。その点ではこのシリーズは受け入れられそうですが、もう少しキャラクター性も欲しいところです。

左右に並んだHonda 0 SaloonとHonda 0 SUVに関しては一足早くタイのバンコクで一般公開されたものです。
こちらは海外を意識したモデルなのでしょうか。ややロングなのが気になります。バランスで言えば私はこのHonda 0 SUVが好みですね。
クルマで注目が集まっていたのはHonda Super-ONEです。
1983年に販売されたホンダ シティ・ターボⅡ(通称ブルドッグ)を彷彿とさせるスタイリングだったからです。小型EV車として登場しましたが、丸目ルックと左右に入りだしたフェンダーなどはまるでブルドッグです。プロトタイプとされていますが、エクステリアはかなり市販モデルに近い仕上がりで修正する箇所は少ないように感じます。
発売されると欲しい気はするものの、航続距離がフル充電で600kmくらいはいけないと私の場合には難しいので、おそらく人生でEV車を買うことはないかなと思います。
またホンダと言えば二輪です。今回も新たなコンセプトバイクが展示されていました。
実際の乗りやすさはわからないですがカッコいいですね。
昔はCBR400Fに乗っていたのでバイクはやはりホンダがいいですね。とりあえず近所を走り回るために小さい電動バイクが欲しいです。
東展示棟はかなりのメーカーがいて国内はもちろん海外メーカー、そして商用車の展示などあり盛りだくさんです。
お隣はスズキです。
こちらも軽自動車と二輪のイメージどちらもありますね。
メインステージでは子供に大人気のうんこドリルとのコラボで様々なクイズを出題しながら進み、楽しみながら知る参加型の演出です。
うんこドリルは文響社が2017年から販売する学習参考書「うんこ漢字ドリル」と言う教材です。累計発行部数は1300部を超える大人気です。
うんこ(もしくはうんち)は小学生以下には非常に人気のワードで、うんこドリルに限らず色々なコンテンツや漫画作品などでも笑いのアイテムとして登場していますね。

さて軽自動車のスズキが展示するコンセプトカーはと言うのは非常に気になるところです。
それがこちらの「Vision e-Sky」です。
スズキらしい軽EV車と言うことのようですが、まじめに作るとこうなりますよと言うお手本のような印象です。
すごくユニークと言う感じではないのですが、なぜかスズキっぽさを感じます。
そしてユニークと表現すると怒られそうですが、このモビリティは乗ってみたいです。
四脚歩行型モビリティの「MOQBA(モクバ)2」です。
2!?・・・・・そうこのモビリティは前回のJMS2023に初代が出展され、今回はその改良進化型なのです。
どこが進化したのかと言うと、技術的な部分を進化させより多目的性なモデルになったということかと思います。2023年の初代からのモジュラー構造と言う考え方はそのままにアップデートされています。
ちなみに単体での写真だと大きさは感じませんが、全長1300mmで全福900mmはあるためそれなりに大きいです。なお分かりにくいのですが、キッザニアのスズキのブースには車椅子タイプも展示されていました。かなり奥に置かれていて全然ピントが合っていませんが、私の写真にもちらっと写っています。
四脚であるため階段なども上り下りできるとのことですが、快適性がどれくらい担保されているのか興味がありますね。
東ホールも盛りだくさんで紹介しきれないですね。
次はバイクでおなじみのヤマハです。ヤマハ発動機は今年で70周年を迎えています。おめでとうございます。
ヤマハ株式会社(創業1987年)のオートバイ(二輪)部門が1955年に独立して設立されました。バイクのイメージが圧倒的に強いヤマハですがロードカーなどの四輪への取り組みも行っています。
何と言っても代表的なのはトヨタとの共同開発で1967年に発売されたトヨタ2000GTでしょう。
ブースの左側のロゴがヤマハ株式会社で、右側のロゴがヤマハ発動機のものです。音叉のマークが両社では少し違います。

まず展示車両で目を引いたのは「MOTOROiD:Λ(モトライド ラムダ)」と「TRICERA proto(トライセラ プロト)」です。
モトライドは様々な技術検証を行うプロジェクトとして位置づけられており、JMS2023でも全く異なる実験機が出展されていました。今回のものはさらに前輪を倒した状態から起き上がり自立するというものです。
人との共生を目指すものとのことで、やや生物的なデザインですが、将来的にこればどのようにバイクへとつながるのか興味深いです。もし倒れない(倒れにくい)バイクが市販化されたら乗ってみたいですね。
これもJMS2023に出展されたトライセラを進化させたトライセラ プロトです。ただ右の写真の前回JMS2023に出展されたトライセラと比べると外観はほとんど変わっていません。細かなっ点ではサイドミラーやフロントシールドの形状は変更されており、プロトの名称通り市販車に近づいているということかもしれません。特に内装は現実的な仕様になっていて、このまま街を走っていてもおかしくない印象です。もしも市販化されても限定生産な気はしますがどうでしょうか。
私としてはこの何やらガンダム的なカラーリングのバイクが気になりました。

これは「H2 Buddy Porter Concept」というトヨタと共同開発した水素エンジンモデルのコンセプトバイクです。トヨタの高圧水素タンクと自社の水素エンジンを車体に組み込んでいます。一見すると宅配用バイク(ディティールは複雑すぎますが)をイメージしているように感じます。
排出ガス規制に適応し環境面でも期待できますが、何と言っても問題は水素ステーションや車体価格じゃないでしょうか。スクーターと言う手軽な乗りものであるからこそ、大きな負担にならずに所有できることが普及のカギかと思います。
東ホールのレイアウトは左右にメーカーが順次並ぶいわゆるモーターショースタイルです。この並びは見やすい反面、歩いていると左右に目移りしがちで、油断をすると見逃してしまうなどあるあるの失敗が起こりがちです。
ただやはり工事によるスペースの問題なのか各ブースが少しコンパクトな気がします。
マツダは2台のコンセプトカーを出展していました。私の注目はこの「MAZDA VISION X-COMPACT」です。
コンパクトカーなのですがフロントのマツダ顔と相性も良くカッコカワイイ印象でした。
日本はもちろんヨーロッパでも人気が出そうです。
欧州車もこのクラスは激戦のカテゴリですが、狭い路地も多いヨーロッパでは活躍しそうです。パワートレインなどの説明はなかったがMAZDA2やデミオ辺りの光景と見られています。
そしてお約束?の「MAZDA VISION X-COUPE」も展示されていました。RXシリーズの光景的なイメージで多くのマツダファンが期待を寄せる1台ですね。
来場者には今回はどのような印象だったのでしょう。
なんだか現実味を帯びてきた感じ増しますが、フロントマスクは従来のアイデンティティを踏襲したものから少し変えても良かったのではと思いました。テールはコンセプトモデルらしい処理ですが、ターゲットはクラウン世代ですかね。
確かに高級車の購買層は主には年配も多いのかもしれませんが、RX-7を乗り回す世代にも帰る車を作ってほしいです。
輸入車では今回のJMS2025にはフォルクスワーゲングループ(アウディも含めて)が不参加です。
そのため残るドイツメーカーとしてはこのメルセデスベンツです。
電動スーパースポーツとて展示されていたのはオレンジのボディカラーが美しい「Mercedes-Benz CONCEPT AMG GT XX」です。2026年にも生産が予定されているモデルで、なんと4ドアクーペです。出力は3つモーター計で1000kwを超えるとのこと。すごすぎますね。
にもかかわらずエクステリアは懐古的な側面も感じられるものです。
とんでもないモンスターマシンだなと思いつつ隣を見るとこれまたものすごいクルマが展示されていました。
「Mercedes-Benz Vision V」ネーミングもすごそうなのですが、カテゴリは高級ミニバンです。
問題はその中身ですね。
ラグジュアリーな空間にも程があります。

後部座席の前には大型の50インチモニターが配置されており、リクライニングシート共に移動を快適なものにしてくれます。この装備で4人乗りというのも驚きました。
私が今回のJMS2025で気になっていたメーカーがります。
それはBYDです。
BYDは2003年に設立された中国の会社です。短期間でEV車の販売台数を強力に伸ばし、今ではあのテスラのライバルに成長しました。
しかし日本市場に参入したのは2023年と、まだたった2年です。ではなぜ私が注目しているのかと言えばアプローチの思想です。クルマのデザイナーには欧州で活躍する優れたデザイナーを招聘し、言葉は良くないですがモノマネではないエクステリアを実現しています。

ブースでまず目を引いたのはこのド派手なスーパースポーツカー「YANGWING U9」です。勿論EV車ですが世界最高速度を記録するなど桁違いのパワーをたたき出します。
この車は世界限定30台と非常にレアなモデルです。
私がBYDに注目しているポイントは挑戦の姿勢がド真ん中だと感じるからです。
それを感じたのはその横でさりげなく展示された「RACOO」と呼ばれるクルマです。
この車は軽EV自動車で、日本市場では2026年の販売を予定しています。
デザインもなかなかいいですが、それよりもこれまで海外のメーカーが軽自動車市場に参入してきたことはありません。参入障壁が高いと言われる計試乗ですが、販売数を見込める魅力的な市場でもあります。
そこに真っ向勝負しようというのがBYDです。もちろん日本のメーカーには頑張ってもらいたいのですが、少しBYDにも期待しちゃいます。
アプローチの面では日本参入時にはこまーちゃるなどに人気俳優の長澤まさみさんを起用して話題になりました。キャスティングもその感覚もいいところに目を付けたなと感じました。コスパの良いキャスティングになったのではないかと思います。
乗用車のみならず今回のJMS2025では商用車も多く展示しているところも見逃せません。
普通免許で運転可能な小型EVトラック「T35」はこのイベントで世界初公開となります。他にも小型EVバスの「J6」や大型EVバス「K8」など日本市場向けの展示です。そのためすべての車両は右ハンドル仕様です。
とにかく勢いがすごいですね。しかし日本市場ではコミュニケーションやアフターケアの部分も大切になるのでどこまで伸ばせるか今後の動向に注目です。
毎回、展示はとても楽しいのですが、いまひとつ出展の意義を感じさせないのがスバルです。
私も長くスバル車を所有していたこともあり、愛着のあるメーカーなのですが、ショーとなるといつも「いいけど、なぜ?」と言う印象があるのです。ブースは3つのテーマ、パフォーマンス、アドベンチャー、ヘリテージで構成されています。
パフォーマンスのコンセプトカーはやはり「Performance-E STI concept」です。EVベースでカッコいいのですが、どことなく取り合えずっぽさを感じるのです。濃い目のスモークで車内が見えないようにしていることもあるかもしれませんが、なぜ運転席やインテリアを見せたがらないのかも不明ですね。
そのためか写真を撮ってもモックアップのような佇まいです。
もう1台紹介するのはヘリテージとしての新型車です。
「Subaru GL Family Huckster」はベースとなっているのは2代目スバル レオーネワゴン(北米ではSubaru GL)です。これはHoonigan Media MachineとSUBARU MOTOR SPORTS USAが制作したものです。米国でのGLワゴンの愛称はThe Family Hucksterです。この車はHOONIGAN Gymkhana 2022で トラビス・パストラーナ氏がドライブしています。
由来はいいのですが、あの会場ではなかかそのあたりは伝わらずワクワクしていたのは旧車ファンでしょう。それ以外の来場者ではスバルファンでも「懐かしいレオーネ飾ってるね」と言った感想だと思います。

862馬力のモンスターマシンはクールだと思うのですが、さすがに今どきの来場者はわからないかもしれません。私は角型四灯のヘッドライトは好きですよ。
最後はいすゞ、日野、三菱ふそうの商用車です。
本来はかなりのスペースを必要とする3社ですが、かなりコンパクトに展開されている印象でした。最大はいすゞとUDトラックのブースですね。
世界初公開となったのはコンセプトカー「VCCC(Vertical Core Cycle Concept)」です。新しい循環型フレームによるモジュール構造で無駄を省く高効率を目指しています。
他にも路線バスに対応するエルガの自動運転車「エルガEV」なども展示され実際に社内に入ることができました。と言っても内容は従来のエルガですね。なおいすゞはこのバスを使用して自動運転路線バスの実証実験を神奈川県平塚で実施することが決まっており、2026年1月ごろまで予定しており、期間中には一般利用者の乗車も予定しているとのことです。バス運転手不足解消の一助となるか注目が集まりますね。
日野の気になるモデルは小型バッテリーEV路線ノンステップバス「ポンチョドット」です。これもいすゞのエルガEV同様に自動運転車です。昨今は各地で市内循環型小型バスも多く導入されていますが、まだまだ本数も少なくその大きな要因はやはり運転手不足です。
三菱ふそう・バスでは水素エンジン搭載の2台のコンセプトモデル「H2IC(水素燃焼エンジン搭載大型トラック)」と「H2FC(液化水素搭載燃料電池大型トラック)」を初公開しています。こちらは水素ですね。
バスやトラックなどの商用車は航続距離も長く、環境配慮などと主に円滑が業務遂行が求められいかに両立できるのかが至上命題ではないでしょうか。
東7ホールの最後に意外な出展を発見しました。
ロッテグループのブースです。と言ってももちろんお菓子などではなくモビリティ関連の出展です。しかし私が食いついたのはそこではなく、ブースに展示された韓国ロッテのキャラクター「BELLYGOM」です。
私が訪れた時にタイミングよくBELLYGOMがフォトイベントでやってきていて一緒に写真を撮ることができました。これはラッキーでした。
2枚目の写真は私はBELLYGOMのノベルティの写真を撮っていると気づいた受付のお姉さんがピースしてくれた時のものです。近いようですが実際にはそこそこ離れて邪魔にならないように撮っていたんですけどね。ちょっとしたことなのですが嬉しいですね。
さあ、終わり・・・・かと思いきや実は東展示棟は東7~8ホールもあるのですよね。
メーカー展示ではないのですがせっかく参加しているので、一通り見て回りました。東7ホールには出版書籍からモビリティ関連ブースが並び、その奥にはMobility Cultureエリアがあります。

モビリティ関連のブースでひときわ子供達で賑わっていたのが、ARAVのブースでした。建設重機の遠隔操作などのソリューションを提案しています。ブースの手前にはトライアロー株式会社「重機でGO」を採用したシュミレーターで操作を体験できました。
あとこれは私の好みだっただけなのですが、日本ガイウスモビリティで三輪電動バイク「Rapide 3」を見ているとスタッフが傾けてみましょうかと、チルトシステムのロックを外すとフロントからシート部までが見事にハングオン(↼ちょっと古いです)しました。可愛いスタッフが軽くバイクを傾けるビジュアルが素敵でした。ちなみに最大斜度は35度とのことです。チルトシステムのロック機構は低速度走行時やバック時などで活躍します。
そうそう、日産シーマも展示されていました。えっ何故と思われる人もいるでしょうね。これは少し前に話題になった俳優伊藤かずえさんの愛車のシーマです。30年以上乗り続けていることが話題となり、日産自動車がそれをフルレストアし新車同様によみがえったシーマです。良いものや気に入ったものを長く使うのっていいことですよね。ご本人もステージのトークイベントに来られていました。
とはいえこの辺りまで来ると時間も無くなってきており、かなり駆け足で見て回っているため、もっとじっくり時間を使えばよかったなと少し後悔したりしています。
慌てて回っていたのも、南展示棟の1階を完全に失念してスルーしていたため、気持ちが急いでいたこともありますね。
他にも東8ホールは日本RV協会が展示する「キャンピングカーゾーン by JRVA」がありました。規模の小さめのキャンピングカーショーです。でもかなり人気で、昨今のキャンプブームをリアルに感じました。
確かにテントはいいのですが、機能の揃ったクルマで行くと何かと便利で、特にファミリーには都合がいい面が多いですね。
さて楽しかったジャパンモビリティショー2025もこれでおしまいです。
最近はコンパニオンなどのモデルスタッフを撮影することがなくなった(タイミングなどもあるので時間がもったいないのが主な理由です)ことで、撮影枚数は大幅に減りました。
朝10時30分ごろから18時20分ごろまでいたので、実質8時間弱という長時間に渡り会場にいたのですが帰宅後やこのブログを書くのに改めて見返すと「そんなクルマあったっけ?」や「ああ、見忘れてたな」と、かなり横を通り過ぎただけだったり、スルーしていました。
実は10年位前までは会期中に2度(2日間)行っていたのです。それも1日は休みを取って平日に行っていたのでかなり細かく見ていたので、ここ数年は雑な感じかもしれません。まあ、その分ぶらぶら見ているので楽ですね。

次回は2027年ですが、その前に2026年に「ジャパンモビリティショー ビズウィーク」はあるのでしょうか。2024年は会期が平日のみなこともあり行かなかったのですが、また開催されれば1度くらい覗いてみたいですね。
ということでまた2027年ですね!











































