東京モーターショー その③

一般的に『東京モータショー2017』と聞くと思う浮かぶのはコンセプトカーやスポーツカーのイメージあるけど、実際にはバイクや特殊な車両やトラックなど本当に色々な車両が展示されている。

バイクで何と言っても最近話題なのは「倒れないバイク」だ。
倒れないと言うのは少し語弊があるけど、つまりは自立していると言う事。

スタンドを立てていなくても倒れないのだ。

最初に発表したのはホンダだった!!
2017年1月にラスベガスで開催されたCES2017に出品して瞬く間に話題は世界を駆け抜けた。

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Honda Riding Assist-e                     ヤマハMOTOROiD

今回のモーターショーではホンダに加えてヤマハも自立バイクを出展した。
ホンダのは今回はEV化されている。

ホンダはフロントフォークのキャスター角で、ヤマハは車体下部のバッテリーでバランスをとる。この技術早く実用化してくれんかな。そしたらバイク買うのになw

ド迫力の展示といえばバスやトラックだ!
以前に比べると出展社量が減った気はするけど、それでも普段座れないトラックの運転席などモーターショーならではイベントだ。

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東京モーターショー2017その40

いすゞ 6×6                                     いすゞ FD-SI

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トラックなど働くクルマは中には一見何の場面にいるの?というようなものから、なるほどと思うものまで様々。
とにかくデカい!デカすぎる Σ(゚Θ゚)

あとモーターショーの風物詩と言えば展示車両を隅から隅まで観察したり、中にはスケールで直接測ったりボディーカラーをカラーチャートでチェックするなど学生から技術者、はたまたライバルメーカーの方々まで必死に観察している姿が見られるのもちょっと楽しい(俺だけかもしれないけど)

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ふそうのブースに居たグループの彼らはメチャクチャ必死だった。こんなグループでチェックしているのは初めて見たな。大体多くても3人くらいでほとんどが1人なんだけどな。

それだけこのモーターショーで初めて公開される部品や技術も多いってことだな。

東京モーターショーの事をブログやSNSに書いている人は多いので読んだりしてるけど俺が他の人と違って会場では昼食をとらない。
10時間ほぼ歩きっぱなしで缶コーヒーとか飲み物を飲むくらいだ。

なので会場をグルグル回っていると中盤あたりからは足腰の疲れがハンパない。

下の写真はホンダのブースなんだけど空間が広くとられていて休憩できる場所もある。個人的には今回のショーでは1番ブースイメージが良かった。
スペースではダンスや音楽の演奏なども行われていて5~10分座ってボーっとコーヒーでも飲んでいたらかなり回復した。
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毎回東京モーターショーには足しげく通ってるのでクルマが好きなわけだけど、じゃあ詳しいかというとそうでもない(^^;)
会場には数多くの部品メーカーやカーナビなどの用品メーカーとかもたくさん出展している。詳しくは無いので1社1社食い入る様には見てはいないけどね。

あんまり写真も撮ってないんだけどカメラやVRを使ったものも多かった。
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カーメイトd'Action360                    カルソニックカンセイHuman-Max VISION

メーカーではフォルクスワーゲンが大きくVR体験を導入していた。
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ただし説明や装着時間の問題で回転率は良くない。VRは根本的にそこが課題だ。

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Porsche Panamera VR

ポルシェではVRを使用してパナメーラを体感できるイベントを実施。
毎年少しずつ新たな技術も導入されてショーは変わっていく。

業界的に地味に進化しているジャンルもある。
「立ち乗りがたモビリティ」だ。
このジャンルを一気にメジャーにしたのは2001年に米国で発表されたセグウェイだ。それ以降は多くのメーカーで様々な小型モビリティが開発されている。

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アイシン ILY-Ai                   YAMAHA TRITOWN

ショー会場ではヤマハをはじめアイシンやトヨタなどが3輪型モビリティを出展。2輪型に比べると大型化しているが反面で多機能となり何より安定性がある事も3輪採用につながっている。

アイシンのILY-Aiは立ち乗りとチェア型を共存させたモデルだ。他にはホンダがチェア型に取り組んでいた。
じゃあ、なぜこれが地味なのかと言うと「一般公道が走れない」という点に尽きるね。
日本のような住宅事情だと私有地で使う事の需要が全くないと言っていい。所詮は施設や公園が精いっぱいだ。

ひょっとしたら3輪になっているのにはそういった背景もあるのかもしれない。日本の公道を走る条件で難しかったのは制動装置の義務だ。つまりはブレーキ!!
だけど2輪型は完全に停止すると倒れてしまうのでブレーキの装着が出来なかったからだ。
現在は日本では届け出をすれば走行実験などは公道でもおこなえるようになった。だか一般のユーザーが悠々と街を走る姿を見るのはまだまだ先のことだ。

さあ今回の最後はモータースポーツだ。
東京モーターショーにも多くのモータースポーツカテゴリのマシンが展示されている。目の前でマシンを見る機会はほとんどないのでファンにはたまらんね。

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MERCEDES AMG
今年はメルセデスとフェラーリの一騎打ちとなったけど結局はメルセデスに軍配。
とにかく安定してるね。

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Renault                                         McLAREN HONDA

信頼性やパワー不足を露呈する2つのエンジンメーカーのルノーとホンダ。
ホンダはマクラーレンへのエンジン供給を今年で終了し来年からはトロロッソをワークスとした体制に変更する。こちらも楽しみだ。

ただ会場ではやはり成績が低迷している中では人気はいまひとつ。ほとんど人が付いていなかった。それはルノーも同じだ。

GT系の車両も展示された。
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東京モーターショー2017その51

GT500 IMPUL GT-R                        GT300 SUBARU BRZ
GT系は世界統一のクラス1規定に向けたアクションが起こっている。
※クラス1規定とは日本のGT500とドイツのDTMをレギュレーションなどを合わせようとする取り組み。

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TOYOTA TS050 HYBRID
ル・マンでは惜敗したトヨタだったけど会場ではかなりの注目を集めた。

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Movistar Yamaha MotoGP YZR-M1    GP2 Suzuki GSX-R600
ミクニブースにあったGSX-R600風カラーのポケバイが超いい感じ!!

そしてモータースポーツとして2017年の最大の出来事と言えば!!
佐藤琢磨選手のIndy500優勝!
これ以上のものは無いとってもいいと思う。

Indy500TakumaSato.jpg

俺も昔からIndy500の中継は見て来たし日本人選手が挑戦するたびに期待もしていた。ただル・マンのようなチーム戦とも違ってシングルシーターでの難しさもあってそう簡単に勝てると思っていなかったのも事実。2015年の2位が惜しかっただけにどこかで「あれが最高位だったな」と勝手に思っていた。
なのに勝っちゃうんだもん(^^)

東京モーターショー2017その6
東京モーターショー2017その27 東京モーターショー2017その56

Andretti Autosport                          ミルク瓶

もちろんIndyCar車両も展示されている!
さらに飲みほしたミルク瓶もレースで使用したFirestoneのタイヤ(サイン入り)も展示されていた!

来シーズンはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへ6年ぶりの復帰が決まっているので頑張ってほしい。

東京モーターショーには本当に1台ずつでは見終わらないほどの市販車や市販予定車も並んでいて大衆車であっても会場の照明の下ではキラキラしていてどれも美しかった。

一旦今回はここまで。次回で最後。最後はコンパニオン編だな。