津波救命艇 の 普及を進める会 クリアファイルバッグ(海の日プロジェクト in 汐留)

2023年7月17日(祝・月)にベルサール汐留で開催された「海の日プロジェクト in 汐留」に参加しました。
当日は猛暑だったのですが、屋外移動は少な目でどうにか会場に着くことができました。

会場内は小学生向けのワークショップやステージイベントで賑わいを見せる中、ちょっと本格的で見慣れない展示のブースがありました。


そのブースは『 津波救命艇 の 普及を進める会 』とあり、事務局は(一財)日本舶用品検定協会内に設置されているようです。
出展していたのは「津波救命艇」です。


一般的には少し聞きなれない船艇ですが、簡単に言うと津波などの災害の時に速やかな避難が困難なケース(高所が無い地域における避難、 幼児・高齢者等要援護者の避難、災害対応職員の避難等)において安全に収納するシェルター型の船艇です。
私は実際には見たことはないのですが、少し調べてみると過去災害のあった地域や沿岸地域などには既に導入されているところもあるようです。



津波救命艇は2013年に国土交通省四国運輸局により策定された「津波救命艇ガイドライン」により開発・製造されたものです。

また種類に関しては今回紹介されているものも含めて様々なメーカーが製品化しており、国土交通省による評価済みの津波救命艇では最大のもので25名を収納できるものから小型のもので14名という救命艇がありました。
ちなみに(一財)日本舶用品検定協会はこの評価を行っている協会のひとつで国土交通省の登録検定機関です。

それ以外のメーカーに目を向けると4名収納の救命艇など色々なニーズを満たす規格のものがあります。
全国での導入事例も自治体や企業、大学など多岐にわたっています。
2017年の報道ですがコンビニ大手のセブンイレブンが南海トラフ地震想定エリアの3店舗に津波救命艇の導入を決めています。地震の多い日本では今後こういった取り組みも増えるのかもしれません。

最近では2022年に自治体の和歌山県湯浅町がTTS8025を導入した報道がありました。


ブースではツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社アルミ浮揚型津波シェルター津波救命艇TSS80シリーズの模型や情報を紹介しています。
模型では小型船舶に見えますがが、実際にはかなり大型の船艇です。

パンフレットの入ったクリアファイルバッグと水に浮くキーホルダーをもらいました。
クリアファイルのデザインは割とシンプルなものですが、バッグ型は全面印刷のものが多いのに、これは少し珍しいです。

クリアファイルバッグは「浮いて生き延びる」のキャッチコピーがプリントされています。

クリアファイルの津波救命艇のイラストに使われているのはIHI製のものですね。



TTS8021をモチーフにした水に浮くキーホルダー。


最後にですが、この津波救命艇は25名用のものでバラツキはあるものの800万~1000万円ほどします。
普及のカギはこの辺りになりそうです。