イベントメモです。
連日の台風情報が飛び交う中で、東京ビッグサイトでそれは開催されました。
日本はもちろん海外からも参加者が訪れる日本を代表するイベント『 コミックマーケット 』です。
コミックマーケットと言えば同人と言われる参加者がそれぞれのテーマを題材にした本を販売する一大マーケットプレイスです。
略称で「 コミケ 」と呼ばれていて、夏と冬の年2回開催が定番です。
つまり、夏開催を「 夏コミ 」、冬開催を「 冬コミ 」と呼ぶことが多いです。
本は「同人誌」と呼ばれ参加形態などは規定以外には決まりはありません。
個人はもちろん友人同士やグループ、他にもいろいろなコミュニティの中から生まれた仲間で参加しています。
参加に関する情報や規定、申し込みなどは公式サイトから確認してみましょう。
今更ですが、コミケは1975年から開催されていて、2000年以降は50万人以上に参加者が膨れ上がります。
ピークは2019年の夏コミと冬コミはともに70万人以上でした。
近年ではコロナ感染対策での中止や規模縮小を経て、今回はついに参加者数の規制がなくなりました。
ちなみに、なぜ再びそのような現象となったのでしょうか。
コミックマーケット準備会の発表によると1日目の来場者数は約13万人でした。台風での影響も少なからずあったかと思いますが、2日目も同様と考えれば2日間で約25万ほどの人が訪れたことが予想できます。
たしかに、私も10年以上前から参加しているので以前に比べればそれほどでもなかったと思います。
しかし、数字だけの「差」ほど単純ではありません。
現在のコミケの構造は「サークル(同人)ブース」「企業ブース」「コスプレ」という3つのカテゴリです。
さて102回目の開催を迎えたコミケですが、私は基本的には企業ブースの散策です。
改めて書くほどではないのですが、情報収集や配布のクリアファイルなどが目当てです。
当日のルートですが大きくサークルブース(東ホール及び西ホール)への列と企業ブース(南ホールと西ホール)への列で進行が分かれます。
サークルブースはビッグサイト正面からタテに大きく複数列で伸びており、それに対して企業ブースの列はビッグサイト前の道路を右に折れて進み東京テレポート方面に向かい途中からUターンしてシンボルプロムナードを経由し再びビッグサイト正面に戻ってくるパターンです。
この企業ブースに向かうパターンにはいくつか良い面があります。
①ゆっくりだが比較的移動している時間が多く同じ場所にとどまらないため足腰への負担が少ない。
②少なからず景色が変わるため気持ちが紛れる。
③同じ場所での長時間待機ではないため進行感覚が無くイライラするなど精神的な負担が少ない。
例えば、待機時間が同じ時間であったとしても精神的な負担が少ないことが最も大きいと思います。
しかし、明らかな目的(サークルブースでも企業ブースでも)がある場合にはその入手が最優先なので、この事例には当てはまらないと思います。
また反面で、このジワジワ行軍には欠点も少しあります。
自販機やトイレなどに行くのが難しいことです。
当然ですよね、ずっと列で常に動いているためです。同じ待機場所であれば前後の人に声をかけておけば数分抜けるのは可能だと思いますが行軍しているため難しいです。
2人以上のグループであればわかりやすい場所で自販機に行くくらいは十分可能です。
実際に私は国際展示場駅に着いたのが11時くらいです。
私は午前入場券(11時~)を購入していたのではっきり言って出遅れていますね。。。
準備会のアナウンスでは午前入場の参加者は10時ごろに会場着が目安とされていました。ただ私はダッシュするようなブースでの目的はありませんので、可能な範囲で「早めに穏やかに」入場できればと思います。
駅改札を抜けて、ぐるりと練り歩き企業ブースの南ホールに入場したのは11時50分でした。つまり、入場まで50分だったことがわかりました。
時間だけを聞くと長いなぁと思われますが、私の過去のコミケの待機経験に比べるとかなり待機時間は短くなっていると感じていた十分許容範囲です。
もちろん参加者数がピークの1/3ほどだということと、有料化して入場時間区分を設けたというのがかなり大きいと思います。
それにしても企業ブースはフロア全体が混んでいます。
人気メーカーの購買待機列が屋外(屋上)まで伸びているのはもちろんですが、均等に混んでいて会場中がずっと魚が回遊しているような感じなのです。
今回のコミケで配布されているものは?
最も多いのはもちろんパンフレットやチラシと言った紙類なのはいつも通りですが、次いで多かったのが「うちわ」です。
結果として台風接近により天候不順の予報となったのですが、そういった状況でなければかなりの猛暑となることは間違いなしです。
つまり、より受け取ってもらい易さを皆さんが考えた結果が、うちわということだと思います。
きっと会場で各メーカーさん同士も「うちわ、多いな!!」となったことでしょう。
私はもらい過ぎないようにはしていたのですが、結果的には10本以上もらってしまいました。
逆にクリアファイルはあまり配布してなかったですね。
後日ですが、ちょっとレア化していたクリアファイルはKADOKAWAブースで配布された「陰の実力者になりたくて」のクリアファイルでしょうか。
一部 X(旧ツイッター)やフリマサイトでは1時間で配布終了などの煽り文句もありましたが、以前の経験ではKADOKAWAブースは一定間隔の時間を空けて配布することがほとんどなので1日に複数回配布していると思います。
クリアファイルはブラインドではなかったのですが1種類ではなく、さらに他のチラシと一緒にビニールに入っていたため手渡された時には中の絵柄が確認しづらいことからコンプ狙いや好きなキャラクターが欲しかった人には高めのハードルとなりました。
ブラインドと言えばスクウェア・エニックスの「エンゲージキス」は10種ほどの絵柄のものが完全にブラインドで配布されました。
実際に会場では数枚貰うことは可能でしたが、多くの絵柄があることを知らない参加者も多く、結果的はこちらもフリマサイトなどをにぎわしました。もちろん私もコンプなど到底できていません。
コミケでは常連出店となりアニメや出版などの会社、ゲームメーカーなどに加えて企業なども参加しています。
例えば今まではどちらかと言うと郵便配送も含めてブースを出していたのが「郵便局」ですが、今回はもう完全に一般的なブースの出展です。ジワジワと前に出てきている感じです。
郵便ポストも売っていました。
こちらはコミケ初出展です。
秋葉原で人気のレアものショップのお店「サンコー」です。ネッククーラーなどの便利な冷却グッズを販売していました。
サンコーの隣に並んでいたのはコミケはお久しぶりの健康計測機器メーカー「タニタ」です。マニアな方々も今時は健康には気を使う時代です。興味津々で展示商品を見ている方も多くいました。
毎回ビッグサイト内の移動(東→西や南→東など)には時間がかかるのですが、今回参加者がコロナ過から大幅に増加したのを実感したのは西ホールから東ホールへの裏道路を使った移動です。
裏道路というのは西ホールと東ホールの間にある一般道で「有明南縦貫線」です。
ここは西ホールの屋上からスロープを下って地上に行き横断歩道をUターンするように渡り東1ホール裏に入ることができます。以前までは特に混雑する様子もなかったのですが今回は大勢の参加者で大渋滞です。もちろん道路を渡るので待ち時間があるから当然なのですが、最近では記憶にないほどの混雑でした。
サークルブースは午後2時ごろにはかなり落ち着いた状態となります。
個人的には2日目には少し気になるサークルもあったのですが2日間くる気力はなく一巡してから撤収しました。
最後に、2Fのエントランスプラザに出店しているオフィシャルグッズショップを覗きます。
前回も購入した「ステーショナリーグッズセット」を今回も購入しました。
ステーショナリーグッズは「クリアファイル2枚」「ボールペン」「ラバーキーホルダー」の3点セットです。
本当はクリアファイルだけお手頃価格で販売して欲しいのですが、特にボールペンは景品でも多くてすでに自宅には相当な数があります。
クリアファイルは2枚組です。
またこれもどこかで書きましたが、定番のコミケドリンク(スポーツドリンク)もここでの購入のみステッカーがもらえますので、私も記念に1本購入しました。ただし自販機とは異なり常温販売なので冷えていません。
結果的には、今回の1日目は雨は降らず猛暑参戦となりましたが、2日目のニュース映像などを見るとゲリラ豪雨なども発生してかなり大変だったようです。
入場チケットは有料制になってから私はずっと午前入場を購入しています。ただのんびりと好きなものを見て回る程度であれば価格の安い午後の入場でもいいかもしれないなと感じましたが、次回もなんとなく不安に駆られて午前入場チケットを購入する気がします。
午後入場の場合には来場時間が遅いことで、結果として帰るのも遅くなってしまうので課題はそこかもしれません。
なお今回は15時ごろには帰路に就いたのですが、国際展示場駅は時折改札前で入場制限をかけるなど最後まで大混乱でした。
参加された皆さん、お疲れ様でした。