ムーミンは私が子供の頃から慣れ親しんだ物語のキャラクターです。
このキャラクターはフィンランドの作家トーベ・ヤンソン氏の小説や絵本に登場していました。
ムーミン谷と言う場所に住む主人公のムーミントロール(通称ムーミン)とその仲間たちのお話です。
当初は小説や絵本の挿絵といった体裁のものでしたが、1947年から新聞紙(フィンランド語)に漫画が半年ほど掲載されるようになりました。その後、それとの関係はなく1954年から別の新聞紙(イギリスのイブニングニュース紙)で20年以上にわたり掲載されます。
最初の出会いです。
私をはじめ多くの中高年なら漫画や絵本と出会っているはずです。
そしておそらく確実に1969年から放送されたテレビアニメ「ムーミン」を見ているはずです。
キャラクターデザインを担当したのは大塚康夫氏ですね。氏はルパン三世や未来少年コナンなどのキャラクターデザインを担当したことでも知られています。
最初のムーミンから少し間を開けて新ムーミンと呼ばれる作品が1972年に放送されています。
私のアニメの印象は1969年のものと1972年のどちらと言うものではないのですが、とにかくオープニングのテーマソング「ねえ!ムーミン」が強く記憶に刻まれています。
ねえ、ムーミン。こっち向いて。恥ずかしがら~ないで~~♪
という歌い出しで有名なあの曲です。今でも歌えます。
そんな私が満を持して行ってきたのが埼玉県飯能市にあるムーミンの世界観を再現したテーマパーク『 ムーミンバレーパーク ・ メッツァビレッジ 』です。
このテーマパークは2017年に開業した、まだまだ新しい観光スポットです。
開業当初からニュースや報道でも知っていて興味はあったのですが、当然多くの来園客が訪れることは必至で、ただ並ぶだけの訪問は嫌だなぁと少し敬遠していてダラダラと今に至っていました。
入園料はこのような感じです。
本国フィンランドでは正式な施設名は「メッツァ(metsä)」と言い、フィンランド以外では初めて海外に作られました。
施設の呼び方を同じメッツァに統一していないのは日本のエリアの構成に要因があるようです。
まずはガイドマップ(園内地図)を見てみましょう。
実はこの施設は大きく「無料のパブリックゾーン」と「有料のムーミンパークゾーン」で構成されています。
このどちらも含めて総合的な名称が「メッツァ(metsä)」なのです。
しかしこの呼び方では日本ではわかりにくいのも確かです。そこでゾーン名(副題)を組み合わせた名称として「ムーミンバレーパーク・メッツァビレッジ」と言う呼び名が使われています。
これ、私も最初はよくわかりませんでした。
検索すると色々出てきて「間違ってるのかな?」と思ったりしましたが、そうではなかったのです。
パブリックゾーン
この場所は誰でも入ることができる施設と公園です。
もちろんお店やレストランなども利用することができるため、観光客や旅行者に他に、地域や近隣の人なども多く利用されています。
お昼ご飯を食べに来ている人や、ペットと散歩にきている人など様々です。
街中では無いので何となくゆったりした雰囲気がとてもいいです。
私も近くに住んでいれば頻繁に訪れること間違いなしですね。
ムーミンパークゾーン
ここからムーミンバレイパークの入り口を目指します。
私はあらかじめネットでチケットを購入していたので、入口でチェック用のQRコードを提示してすぐに入れました。
少し進むと何だか見たことのある場所が現れます。
「水浴び小屋」です。ここはムーミンパパが作った小屋です。
みなさん記念に写真を撮るのですが、やや場所が狭くてタイミングが難しいです。。。
さらに奥に進むと何やらキラキラした景色が見えてきました。
それがアンブレラスカイです。
アンブレラスカイとは、頭上をカラフルな傘で埋め尽くして美しさを楽しむイベントで多くの人が写真に収めていました。
2023年で4回目となるイベントで、今年の開催期間は2023年4月28日(金)~7月2日(日)です。
いよいよムーミンバレーパークでも中心的なエリアとなる「ムーミン谷エリア」に到着です。
メインの施設は「ムーミン屋敷」ですが、他にもシアター形式の施設などもあり子供連れの方にはそちらの方も人気のようです。
ムーミン屋敷
ここに入るのは少し並びました。
30分以上は確実に並びましたが平日などはそんなことはないと思うので、休みが取れそうであれば平日が空いていてよいかもしれません。
屋敷は最初は階段を下りて地下から入ります。
中は3階建てで順に上へと見学していきます。少し変わっているのは混んでいたためか自由見学ではなく、各階を10分程度見学して次のフロアに移動(案内される)するという方法です。
理由は各フロアが広くはないというのもありますが移動のための階段はすれ違うことができないため、ぶつかったり怪我をする可能性もあるので安全面での対策なのでしょう。
屋敷内ではわずかな時間なのですが、気が付くと私もバシバシ写真を撮っていました。
なお外観は建物がすごくのっぽなので上手く全体を写真に収めるのが難しかったです。
コケムス
ムーミン屋敷の隣には大きな施設「コケムス」があります。
コケムスは1階~3階建てで展示とレストラン「ムーミン谷の食堂」、そしてグッズ販売「ムーミン谷の売店」の施設です。
ルートとしては3階へ向かってそこから順次下に降りてくるイメージです。
私は思いこんで決まったルートだけなのかと思っていましたが、途中で気が付いたのですが好きなルートで移動できるようでした。
3階は絵本の世界が広がります。
私はアニメ世代ではあるのですがもちろんヤンソン氏の絵本なども知っていて、アニメとは異なる魅力や迫力を感じる事が出来た展示でした。
ほかにも子供向けの有料の遊び場もありました。
3階~2階へは吹き抜けの場所に「ムーミン谷のディオラマ」が展示されています。
照明効果で昼から夜へと景色が変わっていくのがとても幻想的です。またムーミン屋敷が回転するとカットモデルになっていて内部が見えるのも楽しいです。
2階にはギャラリーの展示スペースやライブラリーカフェがあります。
ギャラリーにはとても多くのムーミンのイラストが展示されています。
これはクルクルとまわして漫画が楽しめます。アニメも良いのですがやはり手書きの原作の絵は表情も独特で世界観も感じられる素敵なものばかりでした。
キャラクターはどれも超個性的です。
ムーミンはその名称こそ「ムーミントロール」ですが、多くの人がイメージする大型のトロールではありません。
これは作者の考えた架空の生き物です。もちろんリトルミイやスナフキンも人間ではありません。
しかし不思議なことに私はリトルミイやスナフキンを人間だと感じて作品を見ていたようには思っていません。明確に別の何かと言うのでもなく、ムーミンの友達とか仲間といった記憶と言うかイメージが強いです。
気付かないうちに私もヤンソン氏のメッセージに夢中になっていたのかもしれません。
ライブラリーカフェ
ここで私は休憩です。
レストランにも寄りたいのですが、完全にライブラリーカフェのメニューが気になってしまいスルー出来ませんでし
注文したのは以下のような感じです。
メチャクチャ素敵じゃないですか。
特にプリンのスーベニアカップは可愛いです。収集癖の強い私はこのカップが欲しいがためにカフェに寄りました。もちろん持ち帰れますので、持ち帰り用の紙袋ももらえました。
FIKA(フィーカ)とのセットを注文しました。
このFIKA(フィーカ)セットで提供されているシュガーバターサンドという菓子がおいしくて、後日お店で買いました。
シュガーバターサンドの木とは?
販売店を探しました。すると「バターステイツ」というお店で売られていることに気づきました。HPには「銀のぶどう」と言うリンクがあり、よくよく調べるとグレープストーンのブランドであることが判明!
みなさんはグレープストーンをご存知でしょうか。
実はこの会社はあの有名な「東京ばな奈」を作っている会社です。本社を阿佐ヶ谷に構える創業45年の老舗の洋菓子会社です。旅行のお土産で定番ですが、東京在住の人でも食べたことがある人は多いと思います。
シュガーバターサンドの木はグレーブストーンが展開する商品でした。そりゃおいしいですよね。
ちなみにバターステイツと言うお店は西武百貨店池袋と東京大丸にありますので立ち寄ってみてください。
すこしお腹も満たされたので1階へ移動。
1階のレストランもかなりの待ち時間だったので整理券だけ受け取って先におさびし山エリアを散策しました。
ここは本当にちょっとした山になっていて「ヘムレンさんの遊園地」や「天文台」は山道を登っていくことになります。
この段階で既に16時を回っていて、山の上のエリアは16時30分までとなっていたために残念ですが今回はパスしました。横目で見上げながら、その先の「灯台」と「スナフキンのテント」を見に行きました。
仕方がないのかもですが「スナフキンのテント」は市販のテントとそれほど印象が変わらないため、大勢の人でキャンプ用品店の展示を見ているような不思議な感覚になりました。
例えばですがテント周辺も作りこんで生活感のような雰囲気を作っても良かったのではないかなと思います。
ムーミン谷の食堂
そしてムーミン谷の食堂です。
夕方となったことで随分空いてきました(パークが18時までですので)
店内もとても可愛らしいデザインです。
メニューの一部を紹介しておきましょう。
写真ではわかりにくいですが、そこそこボリュームがあって普通の人なら十分にお腹は膨れると思います。
他にもミートボールやキッズミールセットなどもありました。
ムーミン谷の売店
1階はムーミン谷の食堂とムーミン谷の売店(グッズ販売)が併設されています。
しかし売店と言えど侮れません。
すごい種類の商品がずらりと並んでいます。マジですごい数ですよ。
しかもすべてが可愛いです。
ファンシー商品が好きな人なら買い物が止まらなくなる恐れがあり注意が必要です。会計が大変な事になります。
それほど魅力的なものが多いように感じました。
私はというとクリアファイルが欲しいのですが、ここにも数種ありましたが別のショップで購入するため、ここではお菓子のみを買いました。
個人的にはムーミン屋敷の「ハウス型キャニスター缶(1,620円税込)」はかなり惹かれましたね。
私は普段から好きなのに購入しないもののひとつが「ぬいぐるみ」です。
オジサンがぬいぐるみを買うのってどうなの?という人からの疑念はさておき、とにかく買ったが最後処分するのが嫌なのです。しかし自宅の空間には限界もあり、他のグッズもたくさんあるため買わないと決めています。。。
最後の買い物はクリアファイルです。
実はほとんどのお土産はコケムスで買えばよいのですが、他にも売られている場所がいくつかあります。
是非訪問したい場所は2つです。
リトルミイの店
スタンプやぬいぐるみなどリトルミイをモチーフにしたグッズが売られています。
ムーミンの世界でもリトルミイは物語を象徴するアイコン的存在です。
郵便
ここは郵便をテーマにしたお店です。
ポストカードがずらりと並んでいて選ぶのに迷ってしまいます。
このお店にクリアファイルが売られていました。
またここでは「ムーミンバレーパークお手紙キャンペーン」が開催されていました。
2023年5月1日(月)~7月31日(月)の期間限定で店頭のポストに投函するとムーミンバレーパークの小型印が押印されます。
私は普段は全くはがきや手紙は書かないのですが、折角なので実家宛に出しておきました。
ここは郵便をテーマにしたお店です。
ポストカードがずらりと並んでいて選ぶのに迷ってしまいます。
このお店にクリアファイルが売られていました。
またここでは「ムーミンバレーパークお手紙キャンペーン」が開催されていました。
2023年5月1日(月)~7月31日(月)の期間限定で店頭のポストに投函するとムーミンバレーパークの小型印が押印されます。
私は普段は全くはがきや手紙は書かないのですが、折角なので実家宛に出しておきました。
購入したクリアファイル
郵便で買ったクリアファイルです。
4種類あったのですが、その中から2種類選んで購入しました。
すごく可愛くないですか。もしもまた機会があれば残りも買ってしまいそうです。
ムーミンとミイ(水色)クリアファイル
ムーミンとスナフキンとミイ(黄色)クリアファイル
クリアファイルは特に期待していったわけではなかったのですが良い買い物が出来ました。
ちなみにプチ情報です。
ムーミンバレーパークでは 毎月11日は「ニョロニョロの日」です。
2023年4月11日(火)~2024年3月11日(月)の毎月11日に対象店舗でお買い物をすると、先着1111名に毎月変わるデザインのオリジナルクリアファイルがプレゼントされます。
これは欲しいですね。コレクター心に火をつけます。
対象店舗は偶数月と奇数月で変わります。
【偶数月】はじまりの店、ムーミン谷の売店
【奇数月】ムーミン谷の食堂、レットゥラ ラウンジ、ライブラリー カフェ、ピカルオカ、へルックヤ
ちなみに11日が土日と重なるのは2023年は6月と11月、2024年は2月です。
さてムーミンバレーパーク・メッツァビレッジに訪問してきました。
アトラクション重視ではない私にはとてもゆったりして楽しい場所でした。今回の訪問ではジップラインやカヌーなどのアウトドア施設やエンマの劇場でのショーなども体験できていないので次回のお楽しみです。
メッツァビレッジにのみ立ち寄る人もチケット販売場所にある「はじまりの店」でムーミンパーク内へ入場しなくてもムーミングッズを購入することができます。
私が行った日には夕暮れからマーケット棟の壁面で映画が上映されていました。
訪れる際には正確な情報は公式サイトで改めて確認してください。
あ、絶対に晴れの日を選んでいってくださいね。雨の日はちょっと辛い気がします。