防災 ライフフェスタ 2023(代々木公園パノラマ広場)

先週の3月11日(土)は代々木公園に出かけています。
その日は多くの自治体で防災に関するイベントなどが開催されていました。

もちろん3.11は 東日本大震災 が起こった日です。
教訓を忘れず活かすという点で啓蒙活動を繰り返すことは大切です。もちろん啓蒙にどれほどの効果があるのか、それで足りているのかという意味合いでは少ないかもしれませんが、それでも予測のできない災害に備えるのは簡単じゃないと思います。

だからこそ出来る範囲でもいいので認知を進めるための啓蒙は必要なのだと思っています。


さてイベント名が同じだったかは忘れましたが『 防災 ライフフェスタ 2023 』というのは私自身は初めてじゃありません。でも前回来たのはかなり前です(6~7年前とかかもしれません)

ただ場所は全く同じ、代々木公園パノラマ広場でした。当時よりもわずかに規模も少し縮小した気はしますが、あんまり印象は変わっていないです。

防災ライフフェスタ2023代々木公園01
代々木公園パノラマ広場


開催時間は11時~15時だったのですが、私は12時頃に行きました。
代々木公園自体はかなりの人でぶらりと立ち寄って見て回る人もそれなりにいたように感じます。

そんな中で今回参加した目的は2つありました。

①公園設置のかまどベンチを使った炊き出しの様子(実演)
②代々木警察署のクリアファイル

あとは別件で渋谷にちょっと用事があったというのもあります。できるだけ都合よく回りたいので普段から予定を揃えるようにしています。ただ昔のように複数のイベントや長時間の用事を掛け持ちすると体力の消耗が激しいです。

クリアファイルは別で書くとして、①のベンチは写真を見てもらう方が分かり易いと思います。

防災ライフフェスタ2023代々木公園05
実際にかまどベンチで炊き出しを行っている様子


ベンチの座面を外すとかまどとして利用できる「かまどベンチ」の構造になっています。珍しいこともあって時々TVなどでも紹介されるのですが、実際に私は実物を見たことがなかったのです。

なるほど単純な構造ですが、非常時にいざ火を起こして何かを作ろうとした時に台座は簡単に手に入らないので便利なのかもしれません。

今回これを機に「かまどベンチ」をネットで調べると様々なタイプのかまどベンチが色々な会社から発売されているのがわかりました。
私が知らなかっただけで、実はそれほどマイナーじゃない!!と驚きました。

公共施設や公園など設置場所は様々で、20万円~40万円まで形や機能面で多少の価格差はありました。
とは言え実演はなかなか機会がないので見れてよかったなと思います。
最近ではこういった防災機能を備えた公園は「防災公園」と呼ばれています。


他にも簡易トイレや簡易浄水器など災害に役立つ展示がありました。
災害時は寒さや暑さをどう凌ぐのか、それと食事はまず大きな要素ですが、ライフラインが破壊された中ではベースとなる「水」「排泄」はすごく大事です。


まずは「水」です。
前澤化成工業株式会社が展示していたのが簡易浄水装置の「非常用浄水装置エモータブル」という物で、汚れた水を飲めるように浄水します。
水を汲み上げるのは手動ポンプ式ですが、すごく軽くて子供でも問題ないレベルでした。実際に操作させてもらいました。

防災ライフフェスタ2023代々木公園04

市場価格は14万円前後くらいです。最大で5000リットルほど浄化可能ということですが、それなりの価格ですので自治体などでの購入が中心かと思います。


あと災害時に大きな問題となるのははトイレ(排泄)です。
自宅が被災した場合はもちろんですが、家屋の被害が無くても断水などで水が供給されなくなったり、場合によっては浄化槽が壊れてしまったり、停電で動かなくなるトイレもあります。



写真はまいにち株式会社のブースです。

防災ライフフェスタ2023代々木公園03

最近TVで簡易設置用のトイレが紹介されていましたが、大きな設置型の非常用トイレは機能が充実してきていますが、そう言ったものは大規模災害時にはすぐに届くとは限りません。また避難場所などへは設置されても自宅のすぐ近くにはないケースもあると思います。
自宅に備えているのが当然いいのでしょうが、ペール缶などは場所を取るのでなかなか現実的ではありません。

取りあえず株式会社総合サービスで便袋「サニタクリーン」を貰ったので備えておきましょう。。。
いや~これの出番が無いことを祈りますね。

防災ライフフェスタ2023代々木公園06

他にもスタンプラリーや地震車体験などもあり、防災を肌で感じることができたイベントでした。



最後になりましたが、2023年は 関東大震災(1923年)からちょうど100年目の年 です。それ以降も阪神淡路大震災や東日本大震災、新潟中越地震、記憶に新しい熊本地震など日本は定期的に地震災害に見舞われています。

防災ライフフェスタ
2023代々木公園02


実際に災害が起これば大混乱は必至ですが、インフラ整備や復旧活動のプロセス強化、災害時の非常用設備や飲食物資なども随分進化してきていて頼もしいと感じました。

こういったイベントの実施は大変だと思いますが、危機感を忘れないためにも今後も続けてほしいです。
そうそう今年は6月に東京ビッグサイトでも「東京国際消防防災展2023」が開催されます。
私も見に行く予定です。