五反田にある「TOCビル」って知っていますか?
1970年に西五反田に建てられたビルで竣工当時は日本最大のビルとして有名で、ニュースなどでも取り上げられていました。
そのため昭和40~50年代の東京出身の人であれば知っている人も多いかと思います。
ちなみにTOCとは「東京卸売センター」の頭文字をとったもので、今ではローマ字読みすら懐かしいですね。
TOCもティーオーシーではなく「テーオーシー」が正式名称です。
その名の通りTOCは卸売業者や小さな会社がひしめき合っているわけですが、ビルには点字フロアなどもあり時々イベントなども開催しています。
アクセスはJR山手線と都営浅草線の五反田駅から徒歩で7~8分の場所にあります。
今回は2019年7月25日(木)~27日(土)にTOCビル13階イベントフロアで開催された『 伝統と革新 ものづくり匠の技の祭典 2019 』と言う展示会を覗いてきましたのでそのレポートです。
実はこの展示会は以前から毎年行われていたようなのですが、今年から会場はTOC五反田となっていました。昨年までは東京国際フォーラムで開催されてたらしいのですが会場の予約が取れなかったのか費用が高かったのか、それともTOCが誘致したのか、いずれかだと思いますが13階の展示フロアを使用して開催されました。
そのため前年比較はできませんが、会場をぐるりと見て回りました。
会場は「メイン会場」と「全国ブース」の2つに分かれているのですが、同じフロアなので回遊していると自然にどちらも訪れる感じになっています。
まずは赤いのれんのゲートくぐるとメイン会場です。
まずはどんなイベントなのでしょうか。
私も全く分からなかったのですが、中に入ってみるとすぐにイメージはつかめました。
そう、ほとんどの出展ブースが「体験型」の形態になっていて子供たちが思い思いに色々なものにチャレンジ出来る形になっていました!!
これはいいですね!
それも、業種やテーマも多種多様で今時のロボットプログラミングや建築技法、木工作やクッキングまで多岐にわたります。キッザニアとはまた違う「本格的遊びプログラム」が満載のイベントでした。
親子で参加できるものもあったり、大人が見て楽しめる伝統工芸の展示などもあり、体験参加費用は様々なのですが、このイベント自体は入場無料なのでお安く1日遊べるのではないかと思いました。
これは三味線づくりのブースです。簡易的なものかもしれませんが、三味線を作るなんてすごくないですか!

出展していたのは「東京邦楽器商工業協同組合」で東京三味線や東京琴を作っている団体です。
フラワー装飾などは母娘にとても人気です。フラワーアレンジメントは1度は作ってみたいですよね。
東京都が主催しているイベントなのでもっと宣伝すればいいのになと感じました。ある程度はやっているとは思うし、メインは子供のようなので、普通に集客してしまうと体験・展示教室みたいになっちゃうので趣旨がブレしまうのかもしれません。
そして、散策しているとまたまた知らない情報がありました!!!
なんと「 技能五輪国際大会(技能オリンピック国際大会)」と言うのが世界で開かれているようです。初めて知ったのですが、歴史は長く1950年から開催されているようです。
その大会PRも会場では行われていました。
その技能五輪国際大会を2023年に愛知に誘致しようと言うの活動も行われていました。
そこで貰ったクリアファイルとチラシです。
こういうのもちゃんと国際大会があるのですね。日本人の参加者には是非頑張ってほしいです。
またその先駆けとなる「第59回技能五輪全国大会」と「第41回全国アビリンピック」が2021年に東京での開催が決定していました。
ここから未来の匠が誕生していくかもしれません。
メイン会場は全体の3/4を使用した形で、残りの1/4ほどが全国ブースとなります。
こちらは緑ののれんのゲートです。
このエリアは全国でも選りすぐりの伝統工芸(匠の技)が集結していました。
東京都のイベントですが、出展者は都内にとどまらずに、日本各地の匠を広く伝えていくと言う取り組みのようです。
各ブースでも作品や素材に触れることができたり、一部では体験もできました。
もちろん熟練の技が見れる実演があちこちで行われていて「なるほどなぁ」なんて私も感心してしまいました。
ビル内のフロア開催と思って行ったため、かなりの規模に圧倒されました。
子供たちがすごく楽しそうでほんとにいいイベントです。もっとサンシャインシティとかでやってもいいくらいですね。
いや五反田が悪いわけではないのですが、通りがかりの来場者は全くいないので勿体ない気がしました。
あとクルマ好きとして見逃せなかったのがメイン会場入ってすぐに置かれたこのクルマです。
世界に誇る名車「TOYOTA 2000GT」です。
美しい曲面構成で作られた流麗なスポーツカーで、映画OO7「007は二度死ぬ」にボンドカーとしてオープンカースタイルで登場したことで世界にも知られています。
柵すらなくて間近で見られてマジで最高でした。
※200GTは当時から高級スポーツカーであり累計300台以上が生産されたため、希少車には違いはないのですが、自動車イベントなどでは時々見る事が出来ます。
と言うことで「伝統と革新 ものづくり匠の技の祭典 2019」を見てきました。
訪問前はどんなイベントなのか想像もしていませんでしたが、実際には子供が大喜びする驚きと発見のイベントでした。
私もまた機会があれば覗きたいと思います。