20244月10日(水)に東京の明治記念館にて「全国書店員が選んだ いちばん！売りたい本 2024年本屋大賞」が発表されました。
この賞は2004年から開催されています。
今年で第21回を迎えていて、本好きにかかわらず注目されている賞となっています。
そして、この第21回本屋大賞では対象には宮島未奈さんの『 成瀬は天下を取りにいく 』（新潮社）が選ばれました。
おめでとうございます！！
書籍の発売は2023年3月17日(金)でした。
この作品を私が語る必要はないのですが、注目するポイントとして、舞台は主人公「成瀬あかり」がいる滋賀県大津市であることです。
個人的には多少知っている地域なのです。
最初の重要な要素となる西武百貨店（2020年に惜しまれつつ閉店）にも何度か行ったことがあり、あそこが舞台となるんだと思うとなんだか感慨深いものがあります。
現在、西武跡地は取り壊し整備が進んでいますが当時は大きな施設で大津市のランドマークだったと思います。
本題に入る前に、まず本屋大賞のノミネート（候補10作品）がありました。このノミネートを受けて滋賀県ではイベントが開催されました。
滋賀県が導入しているデジタル地域コミュニティ通貨「ビワコ」というものを使いながら、「成瀬は～」のゆかりの地をめぐるデジタルスタンプラリーが実施されたのです。
会期：2024年4月1日(月)～6月30日(日)
スタンプラリースポット：13か所 ※物語の中で登場する聖地巡礼スタンプラリー
・膳所駅
・セブンイレブン大津膳所駅前通り店
・よりみちぱん
・美容プラージュ膳所店
・びっくりドンキー大津店
・フレンドマート大津テラス店
・大津港
・湖の駅浜大津おいしや
・奎文堂（けいぶんどう）
・近江神宮
・近江勧学館（おうみかんがくかん）
・滋賀市民センター
・ハンバーグステーキ松喜屋
期間は3か月あるのですが、何気に回っていると1日では回るのが難しい範囲です。
特に県外から参加するのであればスポットには定休日や営業時間などもあり、1日で回るためにはかなり予定を組んで本気で行う必要があると思います。もちろん地元民の方ならば日ごろの行動範囲に少しプラスするといった具合かもしれません。
ただこのデジタル地域コミュニティ通貨というのが今一つ使っていない私には何のことだかピンときていません。一応説明書は目を通したのですが、コインを貰うというのは対価性のある仮想通貨を入手するという認識でいいのでしょうか。今度滋賀県に行く機会があるときに試してみたいです。
そしてこのスタンプラリーの達成商品が「成瀬は～」の２種類のクリアファイルとなっています。
私もこのスタンプラリーの存在は知っていたのでコレは欲しいなぁと思っていました。
ノミネートからの声援を受けて4月10日に受賞が発表されました。
テレビやネットでも著者の宮島未奈さんのインタビューなども一斉に報道されました。
するとある情報が飛び込んできました。
本屋大賞の発表を受けて、各書店では様々な関連フェアが開始されるのですが、同時にクリアファイルを販売するというものです。これは事前に決まっていたことなのか、大賞となったことで急遽決まったことなのかはわかりません。
また販売を告知している書店もまちまちで、私も慌てて情報を集めましたが大型書店であるとか、そういったものではなさそうです。
クリアファイルは新潮社の通販サイト「新潮ショップ」でも販売されます。
ネット販売でもよかったのですが、折角なら店頭で購入しようと思い私は池袋に出掛けました。
向かったのは事前にクリアファイルの販売情報があった三省堂書店池袋店です。
到着すると早速本屋大賞コーナーを見つけました。
地下の店舗なので写真が暗いです。
これでクリアファイルも入手出来て目的は達成なわけなのですが、なぜか私は嬉しくなって他の書店も何店舗か回っています。
各店舗ではそれぞれ工夫して展示していました。
発表直後に書店に訪れたこともあり、他の客の多くが足を止めて手に取っていました。
本屋大賞のユーザーからの支持の高さを感じさせました。
大賞に限らず良作が選ばれているので、10作どれもが完成度が高く読後感のいいものが多いのだと思います。
三省堂書店でクリアファイルをレジに持っていく途中に、他の人も同じように購入している姿を見かけました。
クリアファイルはブルーとピンクの2種類あります。
小説の表紙イラストを手掛けているのは人気イラストレーターのざしきわらし氏です。もちろん今回のクリアファイルも同様です。
関係ないですがこのざしきわらしさんのイラストが秋葉原にある書泉ブックタワーのエスカレーター横にたくさん掲示されていて、私にはおなじみのイラストレーターさんなのです。
5月には東京で個展があるそうです。
■成瀬は天下を取りにいく＆成瀬は信じた道をいく クリアファイル ブルー
■成瀬は天下を取りにいく＆成瀬は信じた道をいく クリアファイル ピンク
ピンクは成瀬あかりに加えて、裏には幼馴染の島崎みゆきが描かれています。
丁寧に描かれた背景の西武百貨店大津店が世界観を表していていいですね。
また「びわ湖大津観光大使」も実在している大使で、毎年選ばれており、特徴のあるコスチュームの帽子は毎年使用されるものと同じデザインですね。洋服部分はオリジナルでしょうか。一瞬過去にあったデザインなのかなと思いました。
西武百貨店も長い歴史の中では紆余曲折を経ていて、まさか2024年に無くなった大津店がこのような形でフューチャーされることになるなんて思わなかったでしょうね。
ネットの情報ではJR膳所駅には大きなパネルがあるらしいので、今度観に行ってみようかなと思います。
改めて、宮島先生 受賞おめでとうございます！
追加＞
滋賀県のJRびわ湖線 膳所駅改札横にある特大のパネルを先日観に行きました。
とてもデカく驚きました。
パネルには「祝 2024年 本屋大賞受賞」のお祝い文字が追加されていました。
これはいいですね。
立ち寄られた人は是非見に行きましょう。
