杉並区平和都市宣言30周年クリアファイル

あちこちのイベントに行っていると思いがけない出展や発見がある。
どのイベントも毎年恒例のものは基本的に前年をなぞりつつも、当然ながら実行委員は今年ならではの「違い」を用意しようとする。

もちろん何でも出店すればいいというものではないけれど「変わり映えしないね」という感想は避けたいのが心情だ。

昨年杉並区の区民まつり「すぎなみフェスタ2019」では1つの式典が行われた。

『杉並区平和都市宣言』が2018年で30周年を迎えた。
この宣言の発端となったのは昭和29年のアメリカ軍によるビキニ環礁沖での水爆実験に日本の遠洋漁船船「第五福竜丸」が巻き込まれ大きな被害を受けたことだ。

この第五福竜丸の事件はその後は反核運動へと繋がるが事件そのものはアメリカとの関係を重んじた日本政府の思惑もあり保証金と言う形で決着した。
しかし近年は「核」の脅威をテーマとした報道は少なくなく、その水爆実験を扱った番組(NHKスペシャルなど)も作られ当時の様子などが赤裸々につづられた。

杉並区では29年から多くの運動を経て昭和63年に平和都市宣言が区義会にて議決された。

すぎなみフェスタ2018杉並区平和都市宣言30周年記念植樹式

30周年式典では記念の植樹祭が行われた。
すぎなみフェスタ2018杉並区平和都市宣言30周年記念ブース
30周年記念ブースも出展されていて戦争や被爆の体験者の証言映像などを視聴することができた。
そこで配られていたのがこのクリアファイルだ。
杉並区平和都市宣言30周年クリアファイル
平和都市宣言が記載されている。

同梱されていたチラシ。
杉並区平和都市宣言30周年案内チラシ

当時水爆実験から大きな悲しみを感じ立ち上がった人々の志が65年たった今も受け継がれている。核兵器など地球に全く必要のないものだ。

そして実はこの第五福竜丸は現在東京都内にある。
江東区の夢の島に「都立 第五福竜丸展示館」と言う所がありそこに船体や当時のエンジンが保存されている。
場所は新木場駅(りんかい線、有楽町線、京葉線)から徒歩で10分程度のところだ。
昨年の7月からリニューアル工事を行っていた3月末まで休館中だ。
リニューアルオープンは4月2日(火)とのこと。
多分この施設はあんまり知られてないと思うな。
俺も知らなかった。今度行ってみたい。