イベント へいこう / 大規模な自動車展示会編(東京近郊)

私はとにかく雑念が強い人間ですので、ジャンルと言いますか、テーマはとにかく広く浅くですが色々なことに興味がわいちゃいます。そのため、とかく イベント には参加しがちですが、無料のものは気軽に参加できるのですが、やはり有料のイベントは躊躇してしまいます。


そんな私が昔から大好きなジャンルが「クルマ」です。
令和になっても運転免許証の保有者数は驚くほどは減少していません。
もちろん身分証明書代わりに免許を取得するというのもよく聞く話です

私がクルマ好きな事をお話しする上で分かり易い表現があります。

それは私が「昭和のスーパーカー世代」だと言うことです。
昭和世代のみなさん全員がそうだと言うわけではありませんが私はドはまりした部類です。

これはいまでもクルマの話題となればメディアなどでもよく登場するフレーズだと思いますし、昭和世代のクルマ好きタレントさんなどが「サーキットの狼」世代だからと盛り上がる場面にも遭遇したことがあるでしょう。

少し脱線しましょう。
みなさんはサーキットの狼という漫画をご存知でしょうか。
この作品は1975年から約4年間ほど週刊少年ジャンプで連載されたスポーツカーを題材とした物語です。
作者は池沢さとし(現ペンネームは池沢早人師)氏です。
主人公の風吹裕矢が駆るロータス・ヨーロッパが次々と現れるライバルと戦います。ライバル車にはポルシェ911カレラやフェラーリ・ディーノ246やランボルギーニ・ミウラなど今でも人気のある車が登場しています。もちろんトヨタ2000GTも出てきます。

日本の高度成長を背景としたこの漫画の登場は当時の小学生から大学生くらいまでの世代に絶大な支持を得て一大ムーブメントになっていくのです。
ブームを拡大させたモノとして「プラモデル」「スーパーカーカード」や「ラジコン」「ミニカー」などのいわゆる玩具やグッズの存在がありました。
最近ではあまり見られないモーターで走るプラモデルも当時の人気商品でしたので、多くに用いられていたマブチモーター社の小型モーターなどの知名度も当時は高かったと記憶しています。

あれから既に40年以上が経過していますが、今もクルマは憧れの存在であるように私は感じています。
感染症拡大などの影響により各自動車メーカーの生産性への影響から現在は中古車市場も高騰しています。
特に産業として電気自動車へ転換が図られるなど、人気のスポーツカーなどは以前とは比べ物にならないほどの高値となっていてただただ驚くばかりです。


日本でもクルマの展示会がありますので紹介ます。
皆さんご存知かもしれませんね。

東京周辺でのクルマの2大イベント

・東京モーターショー
・東京オートサロン

大きなテーマと言う点ではいくつかに分類されます。
・メーカーの自動車
・カスタムカー
・アウトドア・キャンピングカー
・メーカーのバイク

今回は2つ紹介しますが、他にもモーターサイクルショーやキャンピングカーショーなど多くのクルマを題材とした展示会があります。

かなりザックリなのでもっと分類あるでしょと突っ込まれそうですが話を進めます。

東京モーターショー

東京モーターショーは基本的に2年間隔で開催される日本では最大の国際自動車展示会です。
開催時期:隔年開催で10月~11月
開催会場:東京ビッグサイト(最寄り駅はゆりかもめ 東京ビッグサイト駅もしくは東京臨海高速鉄道りんかい線 国際展示場駅)
参加費用:未定(参考:TMS2019は当日入場券2,000円~)

参加経験はともかく多くの人が名前くらいは聞いたことがあるイベントではないでしょうか。
世界の国際モーターショーのひとつに数えられ内外から多くの人が訪れるため開催時にはTVなどのメディアでも多く取り上げられます。
1954年に「全日本自動車ショウ」として初めて開催されてから2023年には名称を「ジャパンモビリティショー」となることが主催団体である日本自動車工業会から発表されています。
私も平成以降の回には参加していますので、次回も参加するつもりでいます。


見どころはもちろんクルマの展示ですが参加される人が何を主体に楽しみたいのかが大事です。

東京モーターショーで何をする

・話題の新型車や好きな展示車両に座ってみたい
・コンセプトカーが見てみたい
・多くのクルマを写真や動画に収めたい
・ステージイベントをたくさん見たい
・イベントスタッフ(モデル)などの撮影がしたい
・物販などでグッズを購入したい
・普段接する機会のない車両やイベントに参加したい

東京モーターショーはとにかく規模が大きく油断すると回り切れない事態となります。
参加テーマを自分なりに決めていく方がよい場合があります。

コンセプトカー

私の場合にはこれが1番のお目当てとなります。
コンセプトカーとは各社が将来を見据えた自動車などを新たなイノベーションとして提案するクルマです。
まず私が好きな理由は見ていてワクワクするからです。
それは「見たことのないデザイン」「カッコいいスタイリング」「未来の技術」「進んだ快適性」など、すぐには市販できないけれど「未来はこうなるんだ」「こんなことだって出来る」、そんな夢=ワクワクを目の前で見ることができます。

20年ほど前は多くのコンセプトカーは動かない「モック」と呼ばれるものでした。大きなプラモデルとでも言えばいいかもしれません。
しかし近年は実際に走行可能なものがほとんどです。
それって益々すぐに実現されるかもしれないということですよね。

東京モーターショー2015 ヤマハ SPORTS RIDE CONCEPT
東京モーターショー2019 メルセデス・ベンツ VISION EQS

私も昔の写真を見ると「この時にこのコンセプトが発表されていたんだ」と色々な取り組みに気が付くことがあります。
夢が想像となり、形となって実現するって素敵ですよね。

ステージイベント

ステージベントは大人気なのは言うまでもないのですが同時にいくつかポイントがあります。
・出来るだけステージの近くで見るためには開始少し前から待つ余裕が必要
・常時(連続)やっているわけではなく間隔が空くのでステージスケジュールをチェックしておく

私もじっくり(ぼぉーっと)観るのですが、スケジュールとタイミングが合わず結局見れずに終わるメーカーなどもかなりあるのです。
もちろん異なるメーカーが同時刻にステージプログラムを開始する場合も多く、どのメーカーのステージを観たいのかは最低限でもいいので決めておくと後悔が無いような気がします。

写真や動画撮影

逆にステージが終わると一気に人が他のメーカーに流れていくため、車だけを撮影したい人などにはチャンス到来というわけです。
特に近くまで寄れる展示車両は人を避けて撮りたいけれど、それほど後ろには下がれません。
上手く撮影するためにはかなり時間をロスしてしまうこともありますので、折角生で見る機会なのでじっくり「見る」のもいいと思います。
最近のスマホカメラは広角モードなどを採用しているものも多いのでクルマの撮影には威力を発揮します。

撮影者同士でぶつかったりなどもありますのでお互いに節度を持って行動するのがいいでしょう。
一眼レフカメラなどはうっかり落としたりぶつけたりしてしまうと思いがけず修理費が高くつく可能性もあります。
モーターショーではないのですが私は旅行中にしゃがんだ時に一眼レフのレンズが地面にぶつかりマウントから割れてしまったことがあります。費用はもちろんですが精神的なダメージも大きくてその後楽しめなくなったりしますから気をつけてください。

私はショーではかなりの枚数の写真を撮影します。
もちろんその道のマニアの方には到底及びませんが、私なりに撮影のこだわりがあります。

それは「クルマ」+「イベントスタッフ(モデル)」の構図で撮影するということです。
いくつか紹介しましょう。

東京モーターショー2013 日産アイデンティティフリーフロー
東京モーターショー2019 アルピーヌA110S

クルマとイベントスタッフを入れた写真です。決まったアングルと言うのがあるわけではありません。
実際にクルマがターンテーブルで回転していたり、スタッフも場所を移動したりするため、うまく撮れそうな場面で撮る📷だけです。
昔はクルマ単体で撮影していました。もちろんモデルもです。
しかしある頃から「他の人と同じような写真になるな」と考えるようになったのです。

つまり後から写真を見返すとわざわざ会場に足を運んだ雰囲気が残りにくいと感じたのです。
これは私の感覚なので参加する人それぞれに価値観があっていいと思います。
私の場合にはこのちょっとした「一期一会感」が楽しいと感じています。

物販でグッズを買う

これも大きな目的のひとつです。
まずはクリアファイルですが他にも気に入ったものがあれば購入します。

・公式グッズ
会場にはいくつかの場所で公式グッズが販売されています。
かなりの種類のグッズが販売されており在庫の多数あるのですが、夕方くらいになると品切れになる商品などもあります。
公式グッズは事前にも情報などありますので、買いたい商品が決まっているのであればタイミングのいい時に早めに買う方がいいと思います。
ただしクッキーなどのお菓子類は邪魔になるのである程度見終わってからがいいでしょう。


・メーカー販売品
これは各メーカーブースのインフォメーション周辺などで販売されています。
何気に歩いているだけでは気が付かない場合もあり、販売していないメーカーもあるのでちょっと気をつけている必要があります。
また在庫が少しの商品もあるのでそれは運とタイミングかなと思います。

・トミカなどの協賛メーカー販売
クルマと言えばミニカー、ということで過去の展示では限定トミカが販売されてきました。
販売するブースは独立したものなのですが毎回ブース位置などは異なります。
これらの商品も開催期間の早い頃は無くなることは少ないと思いますが、購入列はそれなりに長くなるため閉園ギリギリにならない程度に訪れたい場所です。

最後に断っておきますがグッズ購入に関しては、たまたま通りかかって購入した程度でも十分楽しいですし思い出にもなります。真っ先にチェックするのは、あくまでグッズか買いたいんだ!という方だけでいいような気がします。

特殊車両や関連機器メーカー

なかなか報道されないのですが家庭用自動車以外にもあらゆるモノが並びます。
バスや大型トラックなどの商用車や建設車両などたくさんの大型車両が並ぶのもモーターショーならではです。

また自動車関連技術や商品、アクセサリーや部品を手掛けるメーカーまで技術の粋を集めた展示は圧巻です。

パンフレットや販促物

歴史の長い自動車展示会ではパンフレットも人気です。
この10年で随分販促も様変わりをし、紙での配布物はかなり減りました。エコや予算的な課題などもあると思いますので決して残念な面ばかりではありません。
個人的にも昔ほど全てをかき集めるようなことはしなくなりましたが、それでもカッコいいカタログや大勢の人が列を作って貰いに行っていると私もつられてもらってしまいます。けっこうミーハーです。

そもそも自動車には必ずディーラーなどで貰えるいわゆる普通の「カタログ」があります。
クルマに乗っている人なら購入検討にもらって自宅にある人も多いと思います。またメルセデス・ベンツやBMW、日産GT-RやホンダNSXなどリアルに購入が出ないクルマでもカタログを楽しむのは自由です。カタログあつめは思い出や憧れ、そんな気持ちから生まれたコレクションです。
お気に入りのパンフレットを見つけてください。


東京モーターショーの開催情報(日程や時間、料金、出展メーカーなど)は公式サイトでチェックしましょう。
特に2023年からは「ジャパンモビリティショー」へと名称も変更され新たな要素などもあると思います。


第46回東京モーターショー2019 東京ビッグサイト 会場風景 オフィシャルグッズショップ
参考第46回 東京モーターショー 2019(東京ビッグサイト)その2

さてさて『 第46回 東京モーターショー 2019 』の続きです! 今回は来年2020年に開催される「東京オリンピック・パラリンピック2020」で東京ビッグサイトの東展示棟が使えません。東京ビッグサイ ...

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<公式サイト>


次はこちらのイベントです。

東京オートサロン

東京オートサロンのテーマはカスタムとチューニングです。
開催時期:毎年1月
開催会場:幕張メッセ(最寄り駅はJR東日本京葉線海浜幕張駅)
参加費用:未定(東京オートサロン2022は3,000円)


表現が正しいかはわかりませんが、東京モーターショーがいわゆるメーカー主体の自動車展示会なのに対して、こちらはカスタムメーカーやチューニングショップ、さらには個人規模のチューナーが、クルマ好きと一緒に楽しむクルマを通じたクルマ愛とアイデンティティの共演と言ったところでしょう。

東京オートサロンで何をする

・東京オートサロンで発見・驚き・想像力を楽しむ
・新しい価値観との出会い
・その場で相談、その場で購入
・華やかなクルマやモデルを撮影
・自動車メーカーブースにも注目


東京オートサロンはなぜこれほど人気なのか。

始まりは1983年とその歴史も40年と長いものです。
おそらく一般の人はそんなに昔からあるイベントだとは知らないのではないでしょうか。
東京モーターショーからは25年ほど遅れて始まったのですが、東京オートサロンは毎年開催されています。ですので開催数ではすでに41回を数えています。

最近参加された人はご存知だと思いますがオンラインチケットを購入する際に「三栄ID」なる謎の登録が必要です。
実はこの大規模イベントも最初は株式会社三栄が発行する雑誌「OPTION」の編集長が立ち上げた企画なのです。そのため今となっては主催は東京オートサロン事務局となっていますが、実は事務局は三栄と同じ事務所内にあります。

大きく成長した東京オートサロンですが、東京モーターショーが「未来」であるとすれば東京オートサロンは「現在」です。
既に販売されユーザーが乗っているクルマが現在の技術でドレスアップされたり、チューニングを施されたりすることでより魅力的なクルマに仕上がっています。

大人気の秘密はそこだと私は思っています。

発見し想像することで楽しみは倍増

カスタムカーやチューンドカーと言うと高級車や輸入スポーツカーがベースのイメージですが、そんなことはありません。
最近日本では主流となったミニバンや軽カーなどもカスタムされています。
ドレスアップではエクステリア(外装)も良いと思いますが、インテリア(内装)にお金をかけるユーザーも増えています。
ここ数年で火が付いたキャンプ向けのカスタムなども増えているようです。

また展示車は完ぺきな状態で出展されてはいますが、ユーザーは「ホイール」や「マフラー」「ボディペイント」など少しずつカスタムされている人も少なくないのです。ブースであれこれ見ながら自身の予算でカスタムを想像するのは至福の時と言えます。
出店されているブーススタッフはもちろん詳しいので、興味がある、どのくらいの手間や費用が掛かるのか、など相談してみると具体的な事も教わることができると思いますから、さらに妄想は大きくなるかもしれません。

知るほどに価値観も楽しみ方も変わる

クルマやそれにまつわる製品と言うのは知っているようで誰もが詳しいわけではありません。
私もメーカーや車種によって設定も仕様も随分違って驚いたことが何度もあります。
学生の頃はよくレンタカーに乗っていたので、いきなり操作がわからず戸惑いました。

私はマイカーのダッシュボードにカーボンフィルム(カーボン調の貼るフィルムです)を装飾で貼っているのですが、最初は難しいのかなと感じましたが実際には張る作業は思った以上に簡単で、それ以上にダッシュボードを外す方が何倍も面倒でした。
何度も色々なクルマブログの記事のお世話になりました。

しかも1度知ってしまうとデコレーションする楽しみが増えました。
きっとブースを回ってみているだけで何か思いつくかもしれません。

カスタムの相談やパーツ購入が可能

出店している人はメーカー以外ではショップが大半です。
なので様々なパーツやグッズがその場で購入したり注文したりすることができます。
最近は通信販売も多いですが、クルマのパーツなどは車種やグレード毎に規格や設定も細かく、価格も高額なので失敗は許されません。
詳しい情報や、取り付けにはクルマの持ち込みが必要なのかなどスタッフなどに相談してみましょう。

激写!

東京オートサロンと言えばモデルやコンパニオンが多く会場が華やかな事でも有名です。
推しのモデルさんを撮影するために参加するファンの人もいます。
ド派手なカスタムカーと華やかなモデルを激写するのも楽しみのひとつになるでしょう。

東京オートサロン2022 Liberty Walk 日産スカイライン
東京オートサロン2022 GOODSMILE RACING & TeamUKYO メルセデスベンツ AMG GT3

メーカーブースも大注目

近年は徐々に自動車メーカーも大きなブースを出展しドレスアップカーやコンセプトカーを展示するようになりました。
市場のニーズを図る意味もあると思いますが、自社ブランドの構築と各社ともにレーシング部門(トヨタのGAZOOレーシングやスバルのSTIなど)を持っていますので、そこの販売促進やイメージアップの狙いがあると思われます。

東京オートサロン2022 トヨタ GR GT3 Concept
東京オートサロン2022 スバル STI E-RAコンセプト

東京オートサロンはいかがだったでしょうか。これほどの規模で毎年開催と言うのはすごいことです。
毎回参加されている方は年末ごろからワクワクされているのではないでしょうか。
配布物はあまり多くはないイベントなのですがオフィシャルショップやアクセサリーブースなど色々販売しています。

東京オートサロン2022 TOKYO AUTO SALON 幕張メッセ チューニングカー カスタムカー GR GT3 Concept
参考東京オートサロン2022

先日開催された東京オートサロン2022を観てきた。 会期は2022年1月14日(金)~16日(日)となっていて14日は招待日、15日と16日が一般日だ。 今回はオンラインチケットの事前販売のみで当日券 ...

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公式サイト

今回は2つの自動車展示会を紹介させていただきました。

これほど大規模な展示会は多くはありませんが、テーマやジャンルなどのクルマイベントなどは意外とあります。
もちろん東京近郊以外にも開催されていますので是非調べて参加してください。